【感想・ネタバレ】天の陽炎 -大正浪漫伝説-のレビュー

あらすじ

華族たちがゴシップで世間を賑わせている大正時代。女学校を出たばかりの真珠子はその美貌を見初められ、綾瀬成祐子爵と結婚した。だが、夫は彼女を着せ替え人形のようにしか扱わない。そんな彼女の前に、大陸浪人の天童壮介が現れる。天童は綾瀬から金を騙し取り、大陸での成功を企んでいた。彼の思惑を知りつつも、真珠子は天童の語る大陸への思いに惹かれていく。そして姑の死をきっかけに、彼女の運命が大きく動きだす。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

大正時代の女性の生き方を綴った物語。
栗本馨の小説の源泉がどこにあるのだろう。

長く潜伏する思い。
外的な要因と内的な要因が重なるとき、
新しい生き方が展開して行く。

子爵夫人という立場と、
人間としての思い。

運命が動き出したばかりなので続編が読みたい。

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2012年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大正浪漫と銘打っているが、いったいどごがやねん。ただの人妻ポルノやないか。
お飾りの家族の若奥様だった貴婦人が、荒くれの成り上がり男に籠絡されていくお話。最後はハッピーエンドなんだけども、下男がゲスいせいで後味悪い。これが栗本薫節なのか。

ことば遣いや着物など大正らしさの演出はよく、しっかり資料の裏付けがあるところは評価したい。二度と読みたくはないが。

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2014年08月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

歳上の夫にお人形のように愛でられる子爵夫人・真珠子は退屈さに憂いていた。その真珠子の前に大陸浪人・天童が現れ、真珠子の日常を壊し始める。

全体的に物憂げな空気が漂っている小説。大正っぽい空気や筆運びはお見事です。仮名遣いから本当に当時出版された本を読んでいるようでした。

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2012年06月21日

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