【感想・ネタバレ】和歌文学の基礎知識のレビュー

あらすじ

ヤマトタケルから良寛まで、よりすぐりの和歌を楽しみながら、歌の発生、修辞技法や歌の社会的役割、工芸の世界をはじめ日本文化全体におよぶ和歌の影響などを解説。和歌がどんどん身近になる!
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。

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Posted by ブクログ

和歌を深く読み取りたい人にぴったりの本。
短い章立てで読みやすく、気になるところから読めます。
それなりに和歌を知っているつもりでしたが、この本で新しい発見がいくつもありました。
基礎知識とありますが、基礎を支える知識も学べてとても楽しかった。

和歌の世界を深く読み取れるようになる一冊だと思います

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2019年05月10日

Posted by ブクログ

和歌の基本的な事柄が、実例を挙げながら解説されているので、とても解りやすく、また、和歌を楽しみながら学べます。
個人的には、在原業平の素晴らしさや与謝野晶子の力強さを再発見でき、とても満足しました。

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2014年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

和歌を古事記,万葉集,古今集などから説明している。
長歌,反歌
枕詞
序詞
掛詞
縁語
という形式、作りを説明している。

歌の種類として、
万葉集における東歌,防人歌から
挽歌と哀愁歌
抒情歌
望郷の歌
祝賀の歌
を紹介している。

題詠という与えた題で詠む方法。
歌合という左右に分れた競技。
人で詠む独詠歌,二人で詠む贈答歌、三人以上で詠む唱和歌がある。

簡単な用語解説もある。
3時間で和歌を楽しみ始めるのによい。

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2012年05月03日

Posted by ブクログ

以前谷知子さんの別の著書を読み興味が湧いたため。

31の項目で和歌を紐解いていく。31項目なのは和歌が31文字で詠まれるから。これはすぐわかった笑
「基礎知識」とあるが入門ではないなと思う。和歌を知る上で必要な知識だけど、例題?の和歌が結構難しいので、ある程度和歌に触れた経験があるとより楽しめそうな気がする。

和歌は人によって感じ方や捉え方も違うものだと思っているので、最初は筆者の主観的な感想にあまりついていけなかったが、だんだんとそれにも慣れてきて世界観に入り込めるようになった。

最近少しずつ和歌を読んでるけれども、やっぱり掛詞と縁語は難しい。。
そして和歌は自由なモノだと思っていたが、意外と制約のあるものだなと、「題詠」の項目で感じた。
和歌と絵画や漢詩との関係性など、知っているとより楽しくなる知識を学ぶことができて嬉しい。
万葉の時代〜江戸時代までの和歌をピックアップしているため、時代ごとに和歌の立ち位置や詠まれ方がどう変化していくかという歴史もわかって面白い。

谷知子さんの著書とても好きなので他の本も読みたくなりました。

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2020年11月08日

Posted by ブクログ

日本の古典文学において大きな位置を占める和歌についての基本的な知識を、わかりやすいことばで解説している本です。

本書の解説は、「三十一文字」の和歌になぞらえて、31の項目で構成されています。「枕詞」「序詞」「掛詞」「縁語」といった、高校の古文の復習となるような内容もあれば、「数寄」や「幽玄・艶」といった和歌の美意識を理解するための説明、さらに「和歌とジェンダー」など近年の研究動向への目配りがうかがわれるような内容まで含んでいます。

古文のテクストからの引用には、ルビの形式で現代語訳が添えられており、古文にアレルギーのある読者にも読みやすいように工夫がなされています。

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2023年02月22日

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