【感想・ネタバレ】記憶力の脳科学のレビュー

あらすじ

私たちはどのように覚え、忘れていくのか―臨床医学と基礎研究の両方の立場から脳研究に携わってきたトップランナーが、最先端の知見で「記憶」のしくみを解き明かす! 記憶力を高める方法やQ&Aも掲載。
●科学的に記憶力をアップさせる3つのポイント
●「脳の活性化=認知症予防」に科学的根拠はない
●東大生の48.6%がやっていた「リビング学習」の効能
●古代ギリシャの賢人が用いた、人類最古の記憶術
●脳科学が生み出したうそ発見器のしくみ
●なぜ、人は顔を忘れないのか?

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Posted by ブクログ

悪くはない。特に、エセ脳科学者とか、そういうのに騙されないで!って書いているのもいいし、分かんない部分はわかんない、とはっきり言っているところもいい。

しかし!2015年の出版本にしては内容がいささか降るように気がする。
以下、あまり書き込まれていない部分:
・スポーツと学習の関係については、スポーツをすることが記憶に肯定的な影響を及ぼす報告がかなりあるのに、よくわかんないと言っている。
・睡眠と記憶に関する関係もそう。睡眠が記憶に効果的であり、また、ぼーっとするだけでもいいというのは結構実験が出ている。
・記憶についてのモデルが、ニューロンなどのまとまりを形成していくことにより作られるというような説明がない。
・著者は繰り返して学習するのが結局短期記憶を長期記憶に移すために大切だと言っているが、結局どういう繰り返し学習をすることがいいのか?まるでアドバイスがない。
↑もっかいチェックしたら、音読と単語カードがいいよて書いてあった。(ただし、それが何でいいのかっていう理由は、「科学的」な本にしては薄い気がする)


うーん。もしかしたら、こういうのは著者の分野の違いによるのかもしれないし、もしかしたら、著者はもっともっと文献を読んでいて、これら僕が知っていることがつい実験によってサポートされていないということをしっているのか、あるいは、もっともっと追実験がないと認めないよ、という立場なのか。。。。(それとも、ただ単に知らないのか)。。。


しかし、科学というものに対する態度としては悪くない本。

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2016年03月06日

Posted by ブクログ

読みやすい。
不用意な断定も少なく、フラットに読める。さすが学者です。

「こうしたら記憶力が良くなる!」といったオカルト的なものではなく、
どちらかというとそういった誤認をアンラーニング出来る本です。

※アルコールを摂取すると、まず抑制機能である前頭葉が麻痺する。
ここで抑えられれば、飲みニケーションは円滑なんですけどねぇ。

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2019年06月23日

Posted by ブクログ

脳科学をわかりやすく解説してくれている本。かなりやさしく書いてくれているが、シナプスとか海馬とか多少の専門用語は飛び交うし、それくらい覚えようよと思うのですが、いまだに脳の中の位置とか役目とか覚えられないです。
記憶力について詳しく解説してくれていて、暗記の効率的な方法も教えてくれています。人は顔の印象をかなり強く受けるそうで、だから木とか生き物でないものもつい顔に見えちゃった利するらしい。
脳の不思議はまだまだ解明されていないことも多いけど、知れば知るほど不思議だね。

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2017年04月18日

Posted by ブクログ

記憶は、試験など何かのためにアウトプットすることが目的であり、その目的に最良のインプット方法を考える必要がある。
言葉やイメージを活用する方法があるが、どちらが適しているかは、覚えるもの、個人の向き不向き、などにより自分で試してみて見つけていく。本をたくさん読んできた人は、読書のスピード、内容の理解が速く、言葉で覚えるのを得意とする傾向がある。自分に向いているか否かの大きな目安は、その方法をしている時に楽しいか、無理をしていないか、リラックスできるか、で評価できる。
記憶には、長期記憶と短期記憶がある。理想的な勉強法は、毎日コツコツと、そして何度もくり返して覚える癖をつけ、長期記憶として定着させるとともに、試験直前には猛烈に知識を詰め込み、短期記憶を活用する。覚え方としては、歴史上の人物など、比較的覚えやすいものはひたすら詰め込む方法でよいが、年号など覚えにくいものは、何かに関連づけて覚えた方がよい。

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2016年03月29日

Posted by ブクログ

<目次>
はじめに
第1章  記憶力のしくみ
第2章  記憶力を高める方法
第3章  記憶力を科学する
第4章  脳指紋が「うそ」をあばく!
第5章  脳は「顔」に驚く
第6章  なぜ記憶は消えていくのか
第7章  脳科学者に聞く!記憶の疑問

<内容>
当初、「記憶法」「記憶術」について脳科学者の知見をうかがうもの、と理解して購入し読んでいったが、後半に「アルツハイマー病」などのことが詳説され、したがって私のジャンル分けも「勉強」から「自然科学」へと移動させた。
前半では確かに「記憶法」「記憶術」を書いているが、脳科学者の立場から、今までのその方法に否定的な(効果が薄い)ことが書かれている。結局は「コツコツ」やること、ただ視覚的な覚え方やインパクトのある覚え方、が効果的であることが載っている。

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2016年01月09日

Posted by ブクログ

記憶に関する知見を、脳波などを専門とする脳生理学者が、包括的に、分かりやすく解説した本です。一般向けの本です。個人的には、こういう本であまり見かけない記憶術の部分が、目新しく見えました。それ以外は、よくある内容が大半で、新たに聞く話はありませんでした。かなり平易に描かれており、分かりやすいと思います。様々なたとえで、解説しています。平易にすればするほど、複雑な内容を単純化し、真実から遠ざかる部分もありますので、より詳細をしっかり知りたい人には向かないと思います。科学的に、解説しているといいますが、他の人が研究に対しては、まだはっきり分かっていない、本人が関わっている研究には、断定的で、好意的という、偏りは感じました。

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2015年11月03日

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