あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
「漢方薬は遅効性」「中医学の専門医にかからなければ服用できない」は、いずれも大きな誤解です。実は漢方薬は、誰もが症状に即して選べる親しみやすい薬であり、速効性が期待できるものも多くあります。とくに女性で悩む方の多い「多愁訴や不定愁訴(ほてり、のぼせ、うつうつ、冷え、腹痛、めまい、肩こり、便秘などとりとめのない症状が同時に起こること)」に、漢方薬は絶大な力を発揮します。西洋薬のように一つひとつの症状に個別の薬を処方するのではなく、複数の症状をひとつの症候群として捉えて最適の漢方薬を見つけ、大元の根を刈り取る治療をするのです。本書では、独自のフローチャートを使って、誰でも簡単に、自分に合った漢方薬を選べるよう工夫しました。従来の古典的な漢方と違って、難しい理論はいっさいありません。漢方薬の効果的な服用法、妊娠・出産のための漢方薬、頓服として使える漢方薬もわかる、新しい漢方薬ガイドです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
漢方を日常使いしたいけれど、よくわからないという時に役立つ一冊。
風邪といっても喉の痛み、鼻水、咳、痰など症状は様々。その細かい症状に合わせた漢方の選び方がわかりやく書かれているのは嬉しい。
特に、女性特有の症状や妊娠中の対応などの記載があるのが他の書籍との大きな違い。
Posted by ブクログ
タイトル通りで、漢方の詳しい辞典的なものではなく、自分でどんな漢方を飲めばいいのか知りたいときに参考になる本。
各症状別にチャートがあり、選ぶことができる。
読みやすい作り。
Posted by ブクログ
わかりやすいタイトルだ。
内容も読みやすく、レイアウトが見やすい。
シンプルに、その状態に適した薬とその効用だけが書かれている。
症状別に薬の候補があげられ、さらにフローチャートでしぼりこめる。
産婦人科の医師である著者が経験にもとづいて(自分のとこにくる)女性患者によくある症状を扱っている。
ゆえに冷えやむくみや妊娠出産などがメイン。
かなりピンポイントだから、興味本位の知識欲で読むにはあまり向かない。
だけど、その辺りで困っている人にはばっちりつかえる実用本なんだと思う。
「サイエンス漢方処方」という手法で従来の(うさんくさい印象をもたれがちな)漢方用語をつかわずにちゃちゃっと診断できるよ!
と誇らしげに書いてある。
触ったり脈をみたり難しい理論を使わなくても、患者の話から判断をくだせる新しいやりかたらしい。
でも判断材料を患者の訴えに頼りすぎるのは、まったく話を聴かないのと同じようにあやういんじゃないか。
(もちろん「だけ」ではないだろうけど)
漢方の本では西洋医療=対症療法とよくいわれるけれど、患者が自覚して説明できる症状だけに対応するのでは漢方も後手にまわってしまうのではないかな。
自分の体の状態を上手に把握できない人もいるし、把握しても上手に伝えられる人ばかりじゃない。
医者になるのは賢い人だから、理解や表現がつたない人もいることを想像できてないんじゃないかとちょっと不安になる。