【感想・ネタバレ】ロング・グッドバイのレビュー

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Posted by ブクログ

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美しい話だった。そして題名の意味が最後の最後にわかるそのまとめ上げ方が最高だった。話の途中に、男同士の友情として描かれる一節がまさにハードボイルドで…そしてその場面があるからこその最後の最後に題名が効いてくる…染み渡る話でした。

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2024年01月31日

Posted by ブクログ

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10代に挫折して本棚の肥やしになっていたものを引っ張り出して再読。

何を感想として残せばいいか分からないくらい、読んだ後に寂寥感に苛まれる。
人生を象徴するような出会い、別れ、非情さ、優しさが詰まっていた。マーロウに共感しながらも、同時に、役者あとがきにもあるようにその実何光年も離れたところにいる人間だろうという言葉に強く頷く。
優しさや誠実さは、時に深く人を刺し殺す。
もう彼とのギムレットは飲んでしまった。

この先この本が本棚から消えることはないだろうし、何度でも読み直す大切な一冊になった。
読むたびに味が変わるんだろうな

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2023年04月05日

Posted by ブクログ

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面白かった。
ハードボイルド作品は苦手だが、村上春樹が織りなす独特な文体を通してだと、不思議と違和感なく読めた。
特に、フィリップ・マーロウが自宅でメンディネス(ギャングのボス)と対峙する場面は心臓を鷲掴みされるような臨場感があり、一気に読んでしまった。
一読しただけではとても理解できない奥深い作品。日を改めて、また手に取りたい。

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2024年04月25日

Posted by ブクログ

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探偵フィリップ・マーロウは、酔って駄目になっているテリー・レノックスに出会い、「なにか」に惹かれる。おそらくその「なにか」は彼にとって欠落というべきものだろうと思われる。その「なにか」がなんなのかについて彼自身がどのくらい理解しているのかは、小説を読む限りでは分からない。ただ、彼はその「なにか」のために、テリー・レノックスの死に執着する。その過程で、彼以外の、周囲の人の心にあるわだかまりは少し明らかになったりするし、事件の真相も明らかになる(予想以上にミステリ小説してたので驚いた)が、結局彼の欠落した「なにか」には1mmも近づかない。

最終的に、‪”‬ミステリ的な仕掛け‪”‬としてテリー・レノックスが生きていたことが明かされる。これで良かった、マーロウのレノックスに対する想いは報われるだろう、と感動する準備をしながら読んでいくとそうはならない。真相にかかった霧が晴れると同時にレノックスに付帯してマーロウとの繋がりを引き止めていた「なにか」も霧散してしまう(それはミステリ的な仕掛けのさらにその先に仕掛けられた非ミステリ的な真相だ)。そうして、真相が明らかになるのと逆行して、彼の欠落した「なにか」はより深くなっていく。
読み終わってもなお、フィリップ・マーロウが誰だったのか分からないままだった。

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2023年10月25日

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どこが好きなのか分からないけど、どうしても惹かれる人がいる。そんな男を友人だと思い、彼の無実を晴らすためだけに、無報酬で方々走り回り、やっぱりボコボコにされるマーロウ。
なんだろう。マーロウが本当にさよならを言いたかったのは、きっと彼なんだろうと思うんだけど。そこであーだのこーだの言わないのは、マーロウのポリシーなのかそれとも職業柄なのか。でもそれって、あまりにもマーロウが報われないじゃないか…。

タフで皮肉屋で、よくボコボコにされるけど。
多分きっと、マーロウが一番やさしい。

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2021年05月30日

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準古典ミステリ文学の巨匠、レイモンドチャンドラーの最高傑作と言われている。
古い本なので、展開的にはそこまであっと驚かせるようなものはないが、古きアメリカの退廃した社会や、登場人物たちの清濁併せ持つありのままの姿を、主人公フィリップマーロウの視点から切り取る。
村上春樹のあとがきもすごい難しいこと言ってるけど、「自我というものを、
ブラックボックスとして、各人の行動に反映されたものとして捉えている」というコメントには同意できる。
村上春樹が似た作品として挙げている、フィッツジェラルドのグレートギャツビーも読みたくなる。
個人的にはマーロウやレノックス、その他の人々達も「どこかやりきれない」まま終わるのが味わい深くはあった。また、誰にでも言葉で噛み付くマーロウの知的さと獰猛さのバランスもハラハラさせてくれた。
狆、薹が立つ、アモンティラード、指物師など、難しい言葉も多数。小説からも学ぶことが多いなと思い、小説をさらに読むきっかけになりそう。

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2024年02月28日

Posted by ブクログ

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うーむ。うーむ。うーむ。うーむ、、、うーむ。むむむむむー。うーむ。

レイモンド・チャンドラーさん。フィリップ・マーロウさん。村上春樹さん。すみません。すみませんです。わたくし、、、この本、、、よお分かりませんでした!と、とりあえず、謝っておきます。

なんせ、ええ。ロングなグッドバイでっせ。長いお別れなんでっせ。ハードボイルド小説の金字塔にして超名作の名をほしいままにしている作品、でっせ。これぞ男のあるべき姿。これぞ探偵小説の究極。これぞ超傑作。その名声は比類するものもなき高さに。それを、あの、村上春樹が、訳す。完璧やん。カンペキやんか。それって。

でも、うーん。すみません。マジごめん。超正直に、言います。あんま、ピンと、きませんでした。すみません。どうやら、わたくし、そういう感性みたいです。すみません。とりあえず、謝っておきます。こんなねえ、グウの音もでないほどの超傑作に対してねえ、、、マジごめんやで。

でもアレですよ、自分は、ホンマに、村上春樹は超好きなのに、村上春樹が訳す海外小説は、悉く好きじゃない、というとても不思議な嗜好傾向がありましてね。マジほんま意味わからんのです不思議すぎて。

レイモンド・カーヴァー、謎。クレイス・ペイリー、意味不明。キャッチャーインザライ、なんだかなあ~。グレイトギャツビー、そんなにオモロイかコレ?犬の人生、まじ謎。恋しくて、俺は恋できねえ人間だわ。などなどエトセトラエトセトラ。村上さんが訳した海外小説は、読んでも読んでも、そんな感想ばっか抱くんですよ。で、ご多分に漏れず、このロンググッドバイも、、、うーむ。すまん。わからんかった。

主人公の、これぞハードボイルドの権化、全ての探偵の根源、みたいな存在であろう、フィリップ・マーロウが、まず、よおわかりませんでした。この人って、生身の人間なの?みたいなイメージ。機械みたいだなあ、みたいな。或いは、なんらかの意識そのもの、みたいな。生身の血の通った人間だと、思えませんでした。描写する機械、みたいな感じ?そしたら後書きで、村上さんもそれらしきことみたいなん書いてて、ああ、そーゆーことなのね。みたいな?そんな思い?みたいな。

フィリップ・マーロウって、日本映画界でいうならば、高倉健さん、みたいなもん?日本プロ野球界でいうならば、長嶋茂雄さんみたいなもん?もう、記号、象徴そのもの、みたいな、イメージ。なんか、そういうの、感じましたね。

話としては、うーむ。ああ、ハードボイルドってヤツだねえ、みたいな感じで、バーでああしてギムレットを飲むのは、そらもうマジで美味しいんだろうなあ、とか思うけど、ギムレット、キツいよね、実際。なんでアメリカの人は、あんなにショートカクテルとかウイスキー系のストレートとか、平気でカッパカパとくいくいと飲むの?一瞬で酔っ払うぞ?とか思いました。アル中の人がいっぱい登場するのって、そーゆーこと?とか思うんだが、、、うーむ。おっとろしいなあ。あと、飲酒運転が平常運転過ぎてパネエ。酒飲んで車ころがして当然っしょ、何が悪いんですか?みたいな世の中だったんだね、、、当時はね、、、っていう。パネエ。いやあ、、、俺は、お酒は、ビールと焼酎水割りとハイボールだけで、とりあえず、いいや、みたいな思いをいだきましたね、ええ。もうウイスキーストレートでくあーうめえ!って飲むとかショートカクテルかっこんかっこん青汁じゃないけどもう一杯!とかぱらっぱらぱらっぱ・テキーラ!なノリとか絶対無理無理。しんじゃうしんじゃう。

フィリップ・マーロウは、テリー・レノックスに対して、なんであんなに友情感じたんだろう?ってのが、さっぱり分からんのですが、そこはまあ、アレだ。ホンマに単純に「単にウマがあった」ということ、なんでしょう、、、なあ?そーゆーことですよね?それしかないですよね?「なんかよおわからんけど、、、俺、、、アイツの事、気にいってんねん!」ってこと、、、ですよね?世の中、究極は、ウマが合うか合わないか。それが全て。相性が全て。ってこと、、、ですよね?まあ、そういうもんだろう。マジで。とか思う。うん。それは真理だと思う。

で、そのテリー・レノックスが、金だけはありあまってるけどなんかとりあえず人生バーッと全部変えたい俺の人生サラピンにしたい!って思って、自分を偽造殺人したんだよ、ってのが、物事の全て、なのか?んで、なんか、フィリップ・マーロウは自分の人生哲学から「テリーよ、それはなんか、行いが、ちゃちいよ」って思っちゃったから、色んなことに首突っ込んで、ものごとを追求しまくって回った。という、、、それだけの話なのか?という。うーん。そういう、、、話?そういう、、、物語?うーん、、、すまん。よお、、、わからんかった。マジすまん。

あと、フィリップ・マーロウは、リンダ・ローリングとセックスしたのか?ってのも、よおわからん。あのマーロウの自宅で二人でシャンパン飲んでるあの場面、アレ、なんなん?アレ、いるの?とか思った。マジでアレ、、、わからんのだよ。アレがハードボイルド的なアレなの?男の美学的なアレなの?マーロウさん、散々、リンダ女史から「結婚しましょ」って言われてました、、、やん?結婚したらエエやんか。超大金持ちでハッピーライフ、、、やんか?それを受け入れるのは男の美学に反する的な、、、アレなのか?うーむ、、、わからん、、、わからんよ、、、結局、セックス、したのかね?ヤるこたヤッたのかね?

というわけで、世紀の超名作に対して、マジでこうバンバンな失礼な感想で終わったのですが、うーむ。マジですみません。ピンと来なかった!というそんな一作でした。マジこんな感想でごめんなさい。

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2021年07月06日

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