【感想・ネタバレ】文明の内なる衝突のレビュー

あらすじ

9・11テロは我々の内なる欲望を映し出す鏡だった―あの破局をもたらした根源的要因をさぐり、資本主義社会の閉塞を突破して奇跡的に到来する「共存」への道筋を示してみせた画期的論考。逆説に満ちた、スリリングな展開は大澤社会学の真骨頂。10年をへだてた2つの「11」から新たな思想的教訓を引き出す3・11論を増補。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

伝統的な善の判断、人々間での合意を前提とした定式化した善、普遍的な善など不可能という3つの立場、これらはそれぞれが絡み合い普遍的な解にたどり着く事は出来ない。
そこで著者は9.11のテロを引き合いにし、人間の言葉を原始テキストとしたキリスト教、神の言葉を原始テキストとしたそれぞれの宗教と、現代社会の構造を読み解く。
その中で資本主義との関係性を経て、恒久的な善を語る。
それは贈与の考え方で、原罪を基幹とするキリスト教の彼岸にある考え方。

0
2011年09月25日

「社会・政治」ランキング