あらすじ
2週間以上続く「長引くセキ」について、とくに増えている3つの病気に絞ってわかりやすく解説する。取り上げる3つの病気とは「セキぜんそく」「COPD」「2つの肺炎」。とくに増えているのが「セキぜんそく」だ。これは、花粉症やアトピー性皮膚炎、あるいは食物アレルギーなど、何かしらのアレルギーを持っている人がかかりやすく、アレルギー疾患が国民病とされる中で急増している。ノドの奥の炎症がひかず、ちょっとした刺激にもセキが出るのが特徴で、たとえばラーメンを食べるときに湯気でむせたり、電話中にせき込んだり、あるいは電車に乗るとノドが痒くなったり……。なぜ、こうしたことでセキが出るのか? 本書は「セキぜんそく」を中心に長引くセキの正体を説明していく。ほか「COPD」はタバコを吸う人に多い病気で、著者のクリニックでも行なっている禁煙外来の様子なども紹介。「2つの肺炎」は高齢者に多いもので、日本人の死因3位にあがっている理由やシニアならではの予防法について解説する。
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Posted by ブクログ
咳が2週間以上続いた場合、「これは風邪じゃなさそうだな」みたいなに思えばいいのか!となり、風邪じゃないならこういう原因が考えられるのか!がわかりやすかった!
ウイルスによる風邪の場合、風邪のウイルスは人間の中で増殖する力が強くなく、しばらくすると増殖できなくなり、そのしばらくが「2週間以内」だから。なので、2週間以上続く咳は風邪じゃないよ!ってことだった。
ウイルスの場合、細菌と違って抗生物質も効かないので、免疫システムで治す。なので何か薬を飲んだりしなくても、自然に治る(よく寝るのは大事!)。
※ただしインフルエンザは除く
細菌による風邪の場合は、ウイルスの風邪より症状が重くなることがあり、「溶連菌感染症」のように、細菌の名前が病名になる。あと、抗生物質が必要になる。
風邪以外の咳だと、↓のような病気がある。
・気道(下気道)が刺激に敏感になっている:咳喘息
・ウイルスや細菌の感染やアレルギーが肺まで進んでいる:肺炎
・タバコが原因:COPD
咳が出た時に、どんな食べ物が良いのかとか、咳を悪化させる要因にどんなものがあるかも分かりやすく書かれていた。
飛沫感染を恐れがちだったので、電車の同じ車両の遠くで咳をしている人がいても、怖がり過ぎなくていいんだなっていう説明を読んで、気が楽になった。