あらすじ
高三の鬼塚真人は一学年下の真名井仁龍に興味を持たれ、一緒にお昼を食べるようになる。運動神経抜群で人気者の仁龍が地味な自分に構うのを不思議に思いつつも、彼の優しさに惹かれていったある日。仁龍が鬼を退治する鬼鎮めで、真人が鬼の血を引くことを知る。真人は鬼を憎む仁龍と距離を置くが、女子に告白される姿を見て鬼の力を暴走させてしまう。するとなぜか仁龍は真人を抱きしめキスしてきて……。北沢きょう先生の口絵・挿絵も収録。
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Posted by ブクログ
優しい両親から「人の不幸を望んだり人を妬んだりする事は恥」等と言われ育ち感情の起伏の乏しく大人しい真人がある朝のアクシデントで出会った仁龍。
仁龍が鬼を退治する鬼鎮であり真人が実は鬼の血を引くと知ってからの『封印』としてのキスとかに戸惑う真人が切なかった。
真人が自分は仁龍を好きだけど仁龍は義務で自分と、と悩みそして仁龍の1番上の兄の行動と言葉に自らを傷つけてしまう場面では涙が出てきてしまって。
でも仁龍がそんな真人を「守る」と言ってくれた時は心から良かったと。
真人の父の語る「恋と愛の違い」が素晴らしくて忘れられない言葉です。
甘酸っぱくて、でも後味の良い作品でした。