あらすじ
無頼派といえば、坂口安吾、太宰治、そして檀一雄。昭和という時代を駆け抜けた彼らの生き様がよくわかる。合間に垣間見える昭和文壇の人間関係も面白い。よくも悪くも濃密な時代感が漂っていて、それが現代に足りないものを示唆しているような気がしてくる。
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Posted by ブクログ
檀一雄が、太宰治と坂口安吾のエピソードを語り、その書評もされた1冊。
新聞や雑誌に掲載されたものがほとんどなのだろう、けっこう重複する内容もあったのが少し残念。逆に考えれば、そうなってることで太宰治と坂口安吾、檀一雄それぞれの言動が頭に残る。
この時代の作家や文壇の一辺を見た気になり、そのなかでもこの方たちが苦悩の中でなんとか自分を生きていたんだなと感じることができた。しかしまわりの人間はこのような人たちに振り回され大変なこともあったろうなぁとも。まあ、そのまわりの人たちも今ではちょっと考えにくいほど受け入れる器が大きい人たちばかりだが。
次にこれらお三方の著書を手に取った時、いままでとは感想がわきそうで楽しみです。