あらすじ
ポンタがドラム越しに見た70年代名盤の裏側日本屈指のドラマーである著者が、膨大なキャリアの中から、“ 赤い鳥”から始まった70年代の参加作品についてインタビュー形式で語り尽くす。本書で紹介しているアルバムは、いずれも日本の音楽シーンにおいて、大きな意味を持つ作品ばかり。深町純、吉田美奈子、山下達郎らメイン・アーティストはもちろんのこと、盟友であった大村憲司(g)、高水健司(b)ほか、素晴らしいセッション・ミュージシャンたちとの交流、音楽的に高め合う様が生き生きと描かれていく。すべての音楽ファンはもちろん、リズム、グルーヴなどについての金言、当時の機材についての話など、ドラマーにとっても必見の内容が満載だ。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
日本を代表するスーパー・ドラマーの一人、村上”ポンタ”秀一が1970年代に制作に参加したアルバムについて、当時の状況や思い出を語ったインタビュー集。
ごく一部ではあるが、取り上げられたアルバムは以下の通り。
赤い鳥『美しい星』、『祈り』
五輪真弓『冬ざれた街』
吉田美奈子『MINAKO]』、『FLAPPER』
山下達郎『SPACY』
高中正義『TAKANAKA』
松岡直也&ウィシング『ザ・ウインド・ウィスパーズ』
渡辺香津美『KYLYN』、『KYLYN LIVE』
数えきれないほどのセッションに参加しているのに、当時の事を鮮明に覚えている記憶力に脱帽。
故大村憲司とはかなり深くつながっていたことを始めて知った。
また、紹介されているアルバムも聴いたことがないものが多かったのでこれを機会に聴いてみたい。
なお、本書でポンタ氏が歌うドラム演奏を実践している旨の発言をされているが、30年以上前に、某大学の学園祭でEPOのステージを観たときにポンタ氏がドラムをたたいていたのだが、気づくとEPOではなく、ポンタ氏の演奏を見ていたことがたびたびあり、それは「歌うドラム」のせいだったんだと、長い時を経て納得した次第。
あ、あと表紙のポンタ氏写真がサイババみたいな写りなので、もし再版がかかるようであれば別の写真にした方が良いと思った。
Posted by ブクログ
村上“ポンタ”秀一が、インタビューされる形で1970年代に自身が叩いた名盤を振り返る、という内容。
40年前の出来事ということもあり記憶が不鮮明な部分もあるが、当時の音楽シーンなどが詳細に語られている。
私は音楽やドラムにあまり興味がないので点数が低めだが(ポンタさんが語るドラムの用語についてはちんぷんかんぷんなのだ)、興味がある人にとっては読んで損はないのだと思う。
ちなみに、伊太地山伝兵衛仕切りのスティーヴ・ガッドとのツインドラムは、取材者による注釈で2014年となっているが、正しくは2013年の誤りである。
個人的には1990年代から2010年代までの話を聞いてみたい。
つまり、(世の中では注目されないであろう)伝兵衛さんとの絡みなんだな。