【感想・ネタバレ】文豪山怪奇譚 山の怪談名作選のレビュー

あらすじ

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明治・大正期の作家たちの描いた「山怪」作品を斯界の雄・東雅夫の選で集成。
山の裏側を垣間見るかつてないアンソロジー。

われわれ日本人にとって、最も身近な「異界」である山々は、山神や山人、鬼や天狗、狐狸や木精といった魑魅魍魎のふるさとであると同時に、
日本の怪談文芸や幻想文学の豊饒なるふるさと、原風景でもある。

近代の文豪から現代の人気作家まで。
数多くの作家が、深山幽谷を舞台とする神秘と怪異の物語を手がけてきた。
本書は、山を愛し読書を愛する人々にとって必読の名作佳品を集大成した史上初のアンソロジー企画。

収録作品:
火野葦平「千軒岳にて」
田中貢太郎「山の怪」
岡本綺堂「くろん坊」
宮沢賢治「河原坊」
本堂平四郎「虚空に嘲るもの 秋葉長光」
菊池寛「百鬼夜行」
村山槐多「鉄の童子」
平山蘆江「鈴鹿峠の雨」
泉鏡花「薬草取」
太宰治「魚服記」
中勘助「夢の日記から」
柳田國男「山人外伝資料」
編者解説(東雅夫)
ほか。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ヤマケイの「山怪」モノ。
火野葦平「千軒岳にて」で開幕するのがエンタメ感あって好きでした。
平山蘆江「鈴鹿峠の雨」と泉鏡花「薬草取」の対比が美しい。
太宰治「魚服記」は小説が上手すぎて感動。
そして大トリ柳田國男「山人外伝資料」。山人先住民説、という棒で伝承・民話・怪談・伝聞の類を殴りまくっていて笑いました。

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2022年01月20日

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