あらすじ
菌血症とは細菌が血中に入り込み全身を巡るものをいう。身体の中でただ1カ所、日常的に細菌が血管に容易に入り込む場所が、歯の根元にできた虫歯(主食が原因)や歯周病。血中の細菌は全身で炎症を進行させ、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化、がん、認知症等の原因となることがわかってきた。予防には主食を重視する栄養学の見直しが必要。古代からの人類の歯や骨の変化や最新研究を元に、医科と歯科の連携、口腔ケアの重要性を説く。
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Posted by ブクログ
最初の方は歯医者の専門用語が出てきて分かりにくいところはあったけど、章ごとに伝えたい内容が分かれていたので大まかに何が伝えたいのかが理解できました。
細かいことは分からないけど、エビデンスも含めしっかり説明してくれていたので、納得感があった。
歯医者さんから見ても糖質は悪なんですね。
糖質制限系の本を何十冊も読みましたが、言っていることはほぼ一緒。
糖質が人類を発展させるのに役立ったのは間違いないけど、その糖質が身体の病気を発症させていったのも間違いない事実。
食料がない時代に効率が良く作ることができ長期保存が効くお米はすごく便利な物だったけど、飽食の時代になった現代には選択することが出来る。
昔は生き延びる為に仕方がなく健康を考える余地はなかったが、今はその健康についてを考える余地がある。
人類全てが糖質制限食に出来るほどの食物はないことから、糖質制限をすべての人に勧めるのはどうかなと思うけど、まぁみんながみんなやる訳がないから、興味がある人に勧めていけばいいのかなと思いました。
・江戸から明治までの日本人が最も低身長。
天武天皇の時代に出された肉食禁止令(675年)辺りに、平均寿命と平均身長に悪影響を及ぼしていた。
Posted by ブクログ
以前より体の中の炎症に歯周病が関与することは理解していました。そして本書はその原因と病態を細かく説明してくれています。生活習慣病や認知症の発症メカニズムのすべてが糖質過剰摂取と口内細菌が関与によるとは考えていませんが
著者が進めている3DS療法の簡易版ができないか期待しています