あらすじ
システム開発プロジェクトの終盤で要件の追加や変更が頻発した、あるいは開発したシステムが十分に使われない。要件定義が失敗すると、しばしばこんな事態に陥ります。
要件定義が失敗する大きな原因の一つは、ユーザーの要望をそのままシステム要件にすることです。ユーザーの要望は個人の意見にすぎず、それを基にすると、有効な要件の抜け漏れが生じたり、不要な要件が抽出されたりします。
要望の中から不要なものを排除し、抜け漏れが生じている有効な要件を充足するには、「目的思考」と「デザイン思考」による要望分析が欠かせません。本書では、目的思考とデザイン思考を軸として、要件定義の考え方や進め方、必要なスキルを基礎から解説します。さらに演習問題を盛り込み、実践力を身に付けられるようにしました。
要件定義の経験が少ない方から実践力を磨きたい方まで、「SEの参考書」として必読の一冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
要求開発に制約理論(TOC)の思考プロセスやゴール指向分析のような目的/手段の因果関係を用いた手法を使えないかと思っていたが、本書には具体的な手順としてまとめられており、とても参考になった。
目的思考、デザイン思考という用語は本書内で独自に定義がされているので注意。
Posted by ブクログ
要件定義に必要な目的思考とデザイン思考について詳しく解説している本。難しい内容を具体例を使って分かりやすく説明してくれているのがよかった。この本で学んだことを今後の仕事に役立てていきたい。