あらすじ
公爵家の娘ヴィクトリアには秘密があった。父親が公爵ではなく、平民出の英雄と言われるヴィレガー将軍なのだ。ヴィクトリアが幼い頃に遠征へと出た将軍が戻ってきたのは、彼女が17歳になってからだった。憧れ続けた本当の父親に認めてもらいたいヴィクトリアだったが、「娘はいない」と否定されてしまう。失意の中、結婚を強要されそうになったヴィクトリアは、男装して士官学校に入学し!?
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Posted by ブクログ
「最後の王妃」「暁の王女」と続いてのシリーズ三巻目。
先に出ている巻を読んでおいた方が楽しめる。
今作「煌翼の姫君」は「最後の王妃」のヒロインがすでに90代になっている時代のお話。
三つの物語の中で今回の巻が一番よかった。
テンポよく話が進み、とても読みやすかった。
ヒロインが、今後どんな恋をしていくのか知りたくてたまらない。
きっと人並でない恋をしそう。
ぜひ続巻を。
ヒロインの相手になる男性は、ルワンでもエグバートでも、あるいは全然関係ない誰かでもおもしろそう。
それとも、乙女ゲーみたいに、ルワンルートとか、エクグバートルートとか、いろいろあってもいいかも。(むしろ、そういうの、読みたい!)
個人的には家系図を載せてほしかった。
巻末に、誰は誰の孫で、みたいな解説がちょろっとあったが、前作の登場人物たちの名前をしっかり覚えていないとさっぱりつかめずで。
それでも、読んで時間の無駄とは思わなかった。
ページを進めるのが楽しかった。
ヒロインの性格や、ラスト付近の強引な決定が無理だと思ってしまうと、低評価を付ける人もいるかもね。
私は不満より満足が勝った。