【感想・ネタバレ】ヤマケイ文庫 旅に出る日のレビュー

あらすじ

紀行作家で旅行雑誌「旅」の元編集長の岡田喜秋さんの旅と山を描いたエッセイ集。
『思索の旅路』の姉妹編で、深田久弥との交流を描いた「深田久弥の山と死」は登山者必読です。

ひたすら旅ひとすじに生きてきた著者が、現代人にとっての旅を探る。

「犬が飼い主を迎えに行くのとはちがう行為。それが旅の原形ではないか」
「旅は、書物よりも教師の教えよりも、実感と説得力のある心の改造を果たしてくれる」
などといった言葉が随所にちりばめられたエッセイを中心に、深田久弥との交流を描いた「深田久弥の山と死」、松本清張の推理小説「点と線」の核となる話を提供した思い出等、さまざまな角度から人と旅との接点を語り尽くす。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

氏にとって旅とは、山とは「精神的欲求」のものであるとしている。それが戦前から戦中、そして戦後へと様々な形でそれが見え隠れしながら出ている。
現代の「旅」になにか失ったものがある、何か物足りない、と感じる人にとっては生涯本棚に置いておきたい書になるかもしれない。

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2019年01月18日

Posted by ブクログ

もうだめだ、旅に出たい!

アウトドア・ショップにふらりと入るとこんな本がおいてあった。いいタイトルだな。
1960年から1980年の20年にわたる雑誌「旅」編集に携わってきた著者のエッセイ。
同じ著者の「定本 日本の秘境」がとても興味深かったし、タイトルに惹かれて読んでみる。

前半は「旅」のあるべき姿の主張が強く発表当時の時代背景も伺える。著者がどのように感じるかという点が中心のエッセイって今風なんだってことがよくわかる。戦中と戦後の旅なんてのも、もはや異次元。

でも、旅に求めること感じることも人の数だけ合って面白い。

あ~旅に出たい。

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2017年04月09日

Posted by ブクログ

長野に行きたい、松本に行きたい。
人気だからって理由でスポットを巡る旅ではなくて、自分にささる場所だけを巡る旅がしたい。
ふらっと電車に飛び乗って、アテもなくどこかへ旅に出かけたい。
長野の山に登りたい。
わたしも10年くらい憧れ続けられる場所ができたら、著者ご夫婦みたいに心に残る旅を夫婦でしたいな

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2022年11月15日

Posted by ブクログ

20161221 旅に出る。旅行とは微妙に違う。この差をどう感じるかだと思う。忘れた頃に読むと自分の旅への思いを再確認できるのではないか。

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2016年12月21日

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