あらすじ
「第二言語習得論(Second Language Acquisition)」という、効果的な外国語学習方法を科学的に探究している分野があります。日本ではあまり表だって紹介されてきていませんが、英語学習に関するさまざまな有益な情報を提供してくれます。
本書は、この理論を応用した、大人のビジネスパーソンが英語をやり直す場合の必勝手順を教えるものです。その手順は具体的には次のとおりです。
1 文法のコアを、自然順序仮説に沿って学習する ……2カ月
2 十分な量の英語をインプットする ……2カ月
3「受信型の英語」から「発信型の英語」へ切り替える ……2週間
4「発信型の英語」から「相互理解のための英語」へ切り替える ……1カ月
5 自分の英語をモニタリングする方法を身に付ける ……2週間
6 学習方法をカスタマイズし、学習を継続する
最初のステップは、英文法のコアを押さえることです。このとき、「論理的な思考が得意な大人の頭がどのように文法知識を習得していくかについての理論」に基づいた順序で学習していくことが重要となります。
文法のコアを押さえたら、次のステップはインプットを蓄積することです。自分の現在のレベルよりも若干高めの英語を、主にリスニングを通して大量に取り込みます。ここでは、質より量を重視します。
次のステップは、理解するだけの「受信型の英語」から「発信型の英語」へのモード切り替えです。この学習モードの切り替えには、短い英作文やスピーチが役に立ちます。さらにその次は、一方通行な「発信型の英語」から、双方向の「相互理解のための英語」への切り替えです。英会話学校で会話練習を始めるのはここがベストタイミングです。くれぐれも、基礎が固まらないうちから英会話学校に通い始めるなどということは避けましょう。
英会話練習の際、ネイティブのような話し方を意識する必要はありません。むしろ、文法のコアを意識しながら、ゆっくりでもいいので、整った文を発話するように心がけましょう。自分の話す英語を常にモニタリングすることで学習効率は倍以上になります。
最後は自分の学習方法を自分の手でカスタマイズしていく作業に移ります。好きこそものの上手なれ。教材は自分にとって興味のあるものが一番です。本書のメソッドを一通り終えたときが英語学習の第二のスタート地点だと考え、学習方法をカスタマイズして、継続的に学んでいきましょう。そして迷ったときは、再び本書に戻ってきてください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
第二言語として英語を学び直したい読者層を対象に、理論的背景に基づき、学習手順を体系立て提示する一冊。読者の英語力に応じた推薦図書が紹介されている(選書に悩む英語教員にとっても、参考になると思われる)。時代的な要請も踏まえつつ、様々な学習レベルの読者層を射程に書かれており、学界と一般社会の橋渡しとしての貢献が期待される。
Posted by ブクログ
半年間、四つの側面で中学高校の英語をやり直す。
文法2ヶ月、インプット2ヶ月、発信2週間、会話の継続1ヶ月、モニタリングの練習2週間
マーフィーのケンブリッジ英文法、挫折しやすいが。
肯定文、疑問文、否定文を理解する。品詞の役割を理解する
そのほか英文法の本=チャンク英文法、英文法な論理、英文法解説
インプット=質より量。毎日やる。毎日英語を聞く。二千時間。継続する。
ボイスオブアメリカ、ジャパンタイムズST、
ニュース英語のリスニング、はじめてのシャドーイング、基本からわかる英語リーディング教本、タイムを読むための10のステップ、思考力を磨く英文精読講義
発信する=短文をどんどん作る=SNSで発信する
徐々に長文を作って暗記する。英語のスピーチを作って覚える=ネイティヴの先生にチェックしてもらう
感動する英語、英米リーダーの英語、起業家な英語、CNNやBBCのスピーチ
相互理解の英語=ネイティヴとコミニケーションする=1ヶ月。英会話スクールなど。時間をかける
グローバルビジネス英会話basic、グローバルビジネス英会話advanced、ネイティヴも驚く英会話のコツ、参加する!英語ミーティング
モニタリング=自分の英語をチェック=シャドーイングとライティング
シャドーイングの4段階。文法を理解してなければ繰り返せない。聴作文。
英語で日記=ネイティヴのチェックを受ける
はじめてのシャドーイング、決定版英語シャドーイング、FirstMOVES、アクティブイングリッシュフォーサイエンス
NHKWORLDニュース
英会話アプリ=Duolingo、Memrise
学習のログをつける
Posted by ブクログ
科学的に効果的な英語学習プログラム
①文法のコアを、自然順序仮説に沿って学習
・マーフィーのケンブリッジ英文法(初級)がベスト
・初級者:チャンク英文法(田中)
・中級:英文法の論理(斎藤)
・上級:英文法解説(江川)
②十分な量を英語をインプット
リスニング
・初級:ニュース英語のリスニング基礎編(森田)
・はじめてのシャドーイング(鳥飼)
・中級:ニュース英語のリスニング(森田)
リーディング
・中級:基本からわかる英語リーディング教本(薬袋)
・TIMEを読むための10のステップ(薬袋)
・思考力をみがく英文精読講義(薬袋)
③受信型から発信型の英語へ
・初級:英米リーダーの英語(鶴田)
・中級:起業家の英語(米山)
④発信型の英語から相互理解のための英語へ
・初級:グローバルビジネス英会話Basic(田中)
・中級:グローバルビジネス英会話Advanced(田中)
・ネイティブも驚く英会話のコツ(藤尾)
・上級:参加する英語ミーティング(田中)
⑤自分の英語をモニタリングする方法を身に着ける。
シャドーイング
・初級:はじめてのシャドーイング
・決定版英語シャドーイング
ライティング
・中級:FIRST MOVEIS(ポールロシター)
・上級:Active English for Science(東京大学教養学部)
⑥学習方法をカスタマイズし、学習を継続化する。
まずは文法か・・・
Posted by ブクログ
文法のコアを自然順序仮説に沿って学習する
十分な量の英語をインプットする
受信型の英語から発信型の英語へ切り替える
発信型の英語から相互理解のための英語へ切り替える
自分の英語をモニタリングする方法を身につける
学習方法をカスタマイズし、学習を継続する