【感想・ネタバレ】螢草のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年03月06日

元武家の少女が、父の汚名を晴らすために身分をかくして奉公しながら仇を探す。
明るくひたむきながら、どこか少し抜けている主人公にクスッとさせられました。
証拠を手に入れ、敵討ちか、と思ったときに、ハラハラする展開があり、手に汗握りました。

文章の1節1節が、割りと短く、情景描写も分かりやすくて読みや...続きを読むすかったです。

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Posted by ブクログ 2023年09月04日

葉室麟氏の作品を全て読んだわけではない。何作か読んで思うのは、格調高い文章の素晴らしさ。読後感の心地よさがある。読んだ中で、一作お勧めは?と聞かれれば、私はこの作品を推したい。

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Posted by ブクログ 2023年05月18日

主人公の菜々の明るくて元気のいい性格のおかげで、様々な苦難がありながらも楽しく読めた。
奉公先の風早夫婦もとっても素敵だし、その二人を慕う菜々も可愛くて微笑ましい。
菜々が付けるあだ名も笑った。
シンデレラストーリーだけど、菜々が人のために誰よりも努力して幸せを掴むので全力で応援したくなる。
読後は...続きを読むにっこりとなる素敵なお話だった。

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Posted by ブクログ 2023年04月04日

何とも痛快なエンタメ小説
最高に面白かったです!

読後感はスッキリ爽快。
でもそこに至るまでは、感情のままどっぷり世界に浸って読んでしまったので、笑ったり涙を流したりで大変でした。

主人公は、風早家の女中で16才の菜々。
まっすぐな性格で芯の強い菜々は本当に魅力的で、すぐに大好きになりました。
...続きを読む
菜々は、一癖も二癖もある周囲の人々を味方につけ、助けてもらいながら苦難に立ち向かいます。
人々は菜々の一途な人柄に惹きつけられ、助けたくなるのでしょう。

……この味方たちの名前は
だんご兵衛さん
死神先生
お骨さん
らくだの親分
……菜々の言い間違い?覚え違い?
こんなお茶目な演出も楽しいです。

タイトルの「螢草」は、ツユクサの別名なんですね。
随所にこの螢草が登場するのですが、その場面はどれも心に残ります。


この作品を紹介してくださったTOMさん
ありがとうございます!
楽しい読書時間でした。⁠◕⁠‿⁠◕⁠。

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Posted by ブクログ 2023年02月11日

武家の娘が女中に。藩の権力争いに巻き込まれ、すったもんだ盛りだくさんの展開。しっとり品のある文章。辛いだけでなくユーモアのある明るいやりとりもあり、心を痛めすぎることなく読み進めることができた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年05月03日

切腹した父の無念を晴らしたいという主人公の菜々。奉公先で父の仇の名前を知り、さらには藩内の争いに巻き込まれていく…

勧善懲悪もので最後はスッキリするけれど、奥方佐知が弱っていくのは読んでいて辛かった。

そのせいで全体に流れるほの悲しさがあるが、所々のユーモアや市井の人々の優しさが中和してくれてい...続きを読むるように思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年04月18日

健気さと強さを兼ね備えた菜々と個性豊かな仲間達。重さと娯楽性両方持った本ですごく楽しく読めた。菜々の主家への想いに打たれた。

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Posted by ブクログ 2022年03月18日

葉室麟の小説は、凜として、ある意味救いのない潔さを感じるが、この作品はちょっと味わいが違った。
主人公の菜々という少女の健気さ、仕える奥方の儚げな美しさと優しさという葉室テイストに加え、癖のある心優しい脇役も登場してユーモアもあり、最後はまさに時代小説の王道をいくような大団円を迎える。心温まる時代小...続きを読む説。感涙必至。

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Posted by ブクログ 2020年09月10日

2019年の夏にNHK BSプレミアムで、2020年の冬にNHK総合で放送された清原果耶主演のドラマの原作。ドラマの脚本はほぼ原作を踏襲しており、話は分かっているのだが、読みだしたら止まらない。だんご兵衛、お骨さん、死神先生、駱駝の親分、改めて笑うわ。
直木賞作家の著者の作品を読むのは初めてだったが...続きを読む、さすがの文章。他の作品も読んでみたい

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Posted by ブクログ 2020年07月29日

私の一番のストライクゾーンのお話でした。 皆んな優しくて、暖かくなりました。 名前のダジャレが最高! 今晩は幸せな気持ちで眠れそうです。

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Posted by ブクログ 2024年03月05日

友人に進められて購入。しばらく積読でしたが、ぎっくり腰で動けなくなったのを機に一気読み。面白かった。
葉室麟てこんなに軽かったかな?という感じがしました。単なる私の印象ですが、それくらい読みやすかった。
捻りはないけど、わかりやすくいい話です。

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Posted by ブクログ 2024年03月03日

勧善懲悪のストーリーが読む者を感激させる。
主人公が一本気な若い女性という筋書きから、少し躊躇したが評価者がエンターテイメントとコメントされている通りの内容である。
楽しく読めた。

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Posted by ブクログ 2023年12月24日

奈々は三歳のとき鏑木藩士の父が城中で刃傷沙汰を起こして切腹。十六歳のとき、鏑木藩の上士である風早市之進の元へ女中奉公することとなる。
藩の改革派のリーダーである風早市之進は、父と同じ仇の轟平九郎の暗躍により、失脚してしまう。
奈々は、市之進の子供たちを、周囲の人達と交流しながら、市之進の帰りを信じて...続きを読むお世話を続けていく。奈々の純粋な気持ち、周囲とのふれあいが、非常に良い。
奈々を助ける周囲の人達、御前試合での敵役への対決など、すごく面白い。

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Posted by ブクログ 2023年07月07日

ずいぶん前だけど、ドラマを見て読みたいと思っていたのがやっと読めた。多少ご都合主義と思うところもあったけど、終わりよければ全てよし!
「一生懸命にやってきたことは報われるのだ」そうだね。おめでとう、菜々。

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Posted by ブクログ 2023年06月03日

ようできた話や
しかし、あまりにも宗太郎が可哀想すぎる
宗太郎の胸のうちを思うと辛いなぁ
菜々、そりゃああんたはええやろけどな
頼るだけ頼って、甘えるだけ甘えて、そりゃないんとちゃう?
もうちょっと救いはないものか…

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Posted by ブクログ 2023年05月26日

時代劇なのだけれども、非常に読みやすくて読後感も爽快な一冊。
16歳の菜々が武家に奉公に出て、のちに父の仇を打つ話。
この奉公先がまた温かくそこで出会う奥様や旦那様、子どもたちも素敵な家族で。菜々は奉公人以上の絆で毎日を一所懸命に働いて過ごします。
主人公の菜々が非常に魅力的。健気で真面目、素直で心...続きを読む根が優しく、それでいて潔く度胸があって、ちょっとおっちょこちょいだったりもして。親近感が湧いて応援したくなります。菜々が出会う人たちも同じ気持ちになるのでしょう。巻き込まれながらも菜々の味方になっていく。
菜々の成長物語でもあって、奥様の佐知さんの導きもあり聡明で勇気ある女性になっていきます。
螢草とは露草の別名で、またの名を月草とも言うそう。どれも綺麗な名前。菜々も佐知もまさに螢草のような女性だねぇ。
エンターテインメント色が強めの作品で楽しい読書でした。面白い上に、本当に清々しい。

読んだ後に知りましたが、清原果耶さん主演でドラマ化もされたらしい。なんてぴったりな配役。

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Posted by ブクログ 2022年09月04日

痛快でテンポがいい
まっすぐな菜々の勇気と優しさに味方する人が多くてよかった
日本昔ばなしに出てきそうな悪役と意地悪な親戚をぶっ倒してく痛快シンデレラストーリー

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Posted by ブクログ 2022年08月18日

テレビドラマを先に観てしまい、行間に俳優の顔が浮かぶため(ただし主人公菜々役の清原果耶は適役だった)、小説にはなかなか手が届かなかったが、ようやく。
主人公が艱難辛苦の末に宿願を果たすという、王道の時代小説。
父の無念を晴らすべく武家の出であることを隠し、懸命に生きている16歳の菜々が主人公。
しか...続きを読むし、奉公先の風早家の当主も、同じように父の仇に罠に嵌められる。亡き父のため、風早家のため、孤軍奮闘する菜々。
そんな彼女の危機に、たくましい味方が次々と現れる。
読者も、健気な菜々を応援しながら頁を捲り、読後には大いなる満足感に浸れる究極のエンターテイメント。

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Posted by ブクログ 2022年04月20日

鏑木藩、藩士の家に生まれた、菜々は、3歳の時、父親が、城内で刃傷沙汰を起こし、切腹。
赤村の庄屋の娘であった、母親と実家で暮らしたが、
祖父と母が相次いで死に、叔母との折り合いが悪く、従兄弟の宗太郎との縁談を嫌い、風早家の女中として、働くことになった。

当主の、風早市之進には、志の高さに憧れを抱き...続きを読む、深く敬い、妻の佐知には、実の姉とも思い、慕った。
二人の子供達は、可愛く、温かい人達に囲まれて、幸せに過ごしていた。

しかし、奥方の佐知が病没し、しかも、前藩主に関わる不正を糺そうとした市之進に、罠が仕掛けられ、囚われてしまった。

罠を仕掛けたのは、菜々の父親の仇、轟平九郎。

残された子供達を健気に育て、市之進の無実の罪を晴らすため、菜々は、轟平九郎に、戦いを挑む。

周りの人々との、温かい交流。
上手くいきすぎ感は、否めないが、読後感は、良かった。

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Posted by ブクログ 2021年11月23日

初めて葉室麟さんの作品を読んだ。とても読みやすかった。女だてらに仇討ちをしようとする菜々。ラストで正助ととよから呼ばれるシーンに思わず涙。仇討ち相手の平九郎や、菜々を邪険にする叔父叔母がいやらしいほど物語は面白くなる。

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Posted by ブクログ 2021年11月06日

NHKのドラマの最後の2回分ぐらいを見たので気になっていた。主人公の清原果耶と仇役の北村有起哉を重ね合わせて見てしまう。
タイトルの蛍草をホタルブクロと勘違いしていたが「ツユクサ」だそうで、真夏の暑い日の日盛りに涼しげに咲く可憐な青色の花は清原果耶にピッタリである。亡くなった奥方は蛍草を「健気でかわ...続きを読むいらしい、命の花が咲いている」と主人公に見立てている。
主人公を助ける3人を間違った滑稽な名前で呼び続けたり、抜けているところもあったりして、主家のためや自分の父の敵討ちという重いテーマの話しを軽く読ませてくれる。

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Posted by ブクログ 2021年05月14日

余談ですが、次の朝ドラの主演は「清原果耶」さんです
最近再放送された「透明なゆりかご」が印象的でしたが、「蛍草」でも主演されていました

ということで、原作を読んでみました
時代小説ですが比較的現代的な文体で、とても読みやすい本でした

いわゆる仇討ちものなのですが、典型的な形のものではないです
...続きを読むッコリとさせられる作品でした

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Posted by ブクログ 2020年11月22日

NHKでドラマとして放送された『菜々の剣 螢草』の原作.増刷を重ねるだけあって,普通以上に面白い作品である.

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Posted by ブクログ 2020年10月18日

面白かった
漫画ライクな、勧善懲悪+シンデレラのエンターテイメント鉄板ストーリ(笑)

主人公は、武家の出を隠し女中となった菜々。
父親は轟平九郎の画策により切腹。母親もなくなり、風早家の女中として働くことに。
当主の市之進、妻の佐知、長男の正助、長女とよ、と温かく優しく暮らします。

しかしながら...続きを読む、妻の佐知は亡くなり、革新派の市之進には罠が仕掛けられ投獄、住むところも召し上げられてしまいます。

菜々は正助ととよを引き取って、野菜を売りながら、ぼろ屋で面倒を見ることに。

そんな菜々を助けていく周りの人たちが面白く、これまた温かい。
剣術使いのだんご兵衛、質屋のお骨さん、学者の死神先生、駱駝の親分(すべて、菜々の聞き間違い(笑))

そんな中、ことの首謀者は、かつて母の口から聞いた父の仇、轟平九郎。
亡き父のため、風早家のため、菜々は轟平九郎と御前試合で真剣にて立ち合うことに!
だんご兵衛から剣術を習い、さてどうなる?

といった展開です
もちろん、鉄板ストーリなので、結果は言わずもがななのですが、菜々の醸し出す雰囲気、人柄、それに協力する周りの人たちが温かい。
さらにエンディングはとても心温まるハッピーエンド。

これはとってもお勧め

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Posted by ブクログ 2020年10月10日

面白い。
正義は勝つ。と信じたくなる。正義を貫くのは困難。
NHKのドラマは良く出来ていたと再認識。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年09月07日

蛍草とは。露草の俳諧での呼び方。
幼い頃に父を亡くし、少し前には母を亡くし、訳あって出自を隠して、武家の女中として働いている、主人公の菜々。
主家の奥方、佐知によれば、菜々は蛍草のような女の子。儚げではあるけれど、素直で芯のある優しくて強い女の子。
そんな佐知の見立て通り、菜々は、持ち前の素直さと芯...続きを読むの強さで、佐知の亡くなったあと、風早家の家事を取り仕切り、正助やとよを守り、出会う人達を自然と味方につけていく。
そしてついには、風早家の主人、市之進にかけられた罪の疑いを晴らし、同時に父の名誉も回復する。
そして、疑いがはれ、赦免となって屋敷に戻ってきた市之進の妻になる。
出来すぎ感が無くもないが、大変な状況でも暗くなり過ぎず、健気で状況を何とかしようとする菜々の姿は一貫して物語を凛とさせてくれ、まさに「蛍草」のようだった。
解説には、葉室鱗の入門書としてお勧めの作品の一つとして、本書が挙げられていたが、確かに読みやすく、エンターテイメント性もあり、葉室麟の入門書としてだけだなく、時代小説が苦手な方の時代小説の入門書としても良いかも、と思う。

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Posted by ブクログ 2020年03月24日

「日本晴れの読み心地!」直木賞作家が描く、「爽快&軽快」時代エンターテイメント!
と本の帯に書かれていたように、一生懸命で逞しい主人公で、周りの人も良い人たちで、楽しめました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年03月14日

菜々ちゃんカッコいい〜
逞しくもあるけど、可愛くもあり、近所の舟、節斎、駱駝の親分、五兵衛同様見守っちゃうよね。
これ、奥方になって続きないのかな?

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Posted by ブクログ 2022年01月21日

主家に一本気な忠誠を尽くす元武家の娘の菜々。
目的を果たすためなら真っ向から交渉を突破していくように描かれていますが、周りの人たちが良い人過ぎてあまりに上手くいきすぎる印象です。
敵討ちの真剣勝負も、ちょっと出来過ぎです。
真っ直ぐさが報われたうえでのハッピーエンドは、まあ良しとしよう。

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Posted by ブクログ 2021年10月21日

2019に、清原果耶さんでBSドラマ化もされているこちら、主人公の物語設定とほぼ同年齢の当時17-18歳の彼女が演じたのなら、まさにうってつけだったかも。こどもにも安心して読ませられる、基本ひとが美しく描かれている時代劇。うまくいきすぎ感もあるけれど、ひとの情はあったかいし報われたっていいじゃない、...続きを読む世の中捨てたもんじゃないよという気持ちにさせられる。さらりといい話を求めている方にオススメ。

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