【感想・ネタバレ】コミュニティのレビュー

篠田節子

欲望、妬み……、ふとしたきっかけで、自分の中に潜む闇が表出し、人生が思わぬ方向に転がりはじめる。日常を突き詰めて、あぶり出される恐怖、奇妙さ、甘美を多彩に紡ぐ短編集。不況のあおりをうけて、引越した団地での人間関係の濃さに戸惑う家族を描く表題作「コミュニティ」、大人の恋愛の切なさを美しく綴る「夜のジンファンデル」などデビュー当時から約10年間に発表された秀作を収録。

[ブクログ · ★★★★☆]

ほんの少しの間違いでそれが故意かどうかはわからなくても、日常には常に闇が隣り合せになっている。その間違いが闇に転落する可能性はたぶん私が思っている以上に高い。
殺人も他人ごとではない。当事者なのか被害者なのか。紙一重。

[ブクログ · ★★★☆☆]

初めての作家さん？かな。
文章が個人的にはすんなり入ってこないところもあったけど、全体的にはおもしろかった。表題作が結構好き。