【感想・ネタバレ】顔に出せない吉沢くん 4巻のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2017年06月24日

いやー、不覚と言っちゃ失礼だが、結構、涙腺に来たなぁ
表紙からも惜しげもなく出ているが、男と男の友情の尊さよ
腐ってようが、腐ってまいが、この美しい友情を拝みたくなる
主人公が無表情ってのは、そんな珍しい設定でもないけど、心の友である相馬にだけは、吉沢の顔に出ている感情が理解できるって点でありきたり...続きを読む感を払拭していた、この『顔に出せない吉沢くん』
まさか、その点を最終巻で逆手に取って、驚きと感動の展開に持って行くなんて、凄ぇな
コンプレックスを克服して、人間的に一皮剥けたのは、作中のレギュラーだけでなく、310先生もか
自分から切り離した一部から生み出したキャラクターらが、作品の中で活発に動き、それぞれの悩みにぶつかっても、友情パワァで突破する様を誰よりも近くで見ていたからこそ、だろう
トモダチっていいなぁ、と思えるフレンドコメディだったが、一ファンとしては、もうちょい、恋愛展開が欲しかったな、と思わないでもない
ただ、男と女の間に真の友情は成立するってコトを証明したいって人は、この内容と〆方に満足を得られるのだろう
自分の長所も短所も受け入れた事で、新たな自分に出会った吉沢くん。果たして、彼と仲間らは今後、どんな未来を描いていくのか、それを想像すると、表情がだらしなくなっちまうな
きっと、自分達と同じようなコンプレックスを抱えた新入生のために一肌脱いだり、壁を乗り越えた事で見えた次の壁に挑んだりするんだろうな。もしかすると、その道の途中には、友情パワァでは、どうにもならないトラブルが待ち構えているかもしれない。それは、恋愛パワァでこそ開けられる門かも?
最終巻がイイ終わり方を迎えてくれていると、次回作が本当に楽しみになれる
この作品の主軸は友情、『光れ!メシスタント』は食事に夢を追う事の辛さと楽しさが絡んでいた。果たして、310先生は、次回作で何を読み手に問う?そんで、私らは、それに対し、どんな答えを出せる?
どの回もほっこりできるモノばかりだが、個人的に推しなのは、黒山がありのままの自分を多くの目に晒し、友情への感謝を語る、出せない19[決意の文化祭]だ。自分を偽わらない勇気を得て、それを井手ちゃんにぶつけるも玉砕してしまった黒山。いつか、その好意が井出ちゃんにも伝わり、相思相愛になれる、と励ましたいところだが、私は吉沢くんと井手ちゃんの仲を盛り上げたい派なので、申し訳ないができないな。せめて、彼の外側の美形っぷりではなく、中身のいざって時に張れる漢気に惚れるヒロインが彼の前に現われる事を祈ろう
この台詞を引用に選んだのは、吉沢くんと相馬が交わす会話の中で、特に胸を掴まれたので。友達でいるのに、特別な理由はいらない。ありのままの自分でいさせてくれる相手、それが無二の親友だ

0

「少年マンガ」ランキング