【感想・ネタバレ】これだけ！ 電池のレビュー

板子一隆 / 工藤嗣友

[ブクログ · ★★★☆☆]

　構造図付きの電池カタログといった感じで、充電できない一次電池と充電できる二次電池に加え、燃料電池と太陽電池を取り上げている。太陽電池については半導体の仕組みや影ができると発電されなくなるといったデメリットも紹介している。一方で立地の問題に触れていない。電池そのものの問題ではないが、太陽電池を使う上で切り離すことができない問題なので触れておくべきだと思う。なによりメガソーラーの例として写真を掲載している鹿児島七ツ島メガソーラー発電所はまさにその立地の問題、火山灰により大きな損失を出している。この事例は太陽光発電の立地問題のわかりやすい例といえるので掲載するべきだろう。全体的に少し内容が薄く感じた。このシリーズはポイントを絞った解説をコンセプトにしているようだが、本書に関してはポイントを絞ったというよりも説明の面倒そうなところを間引いたという感じだった。