【感想・ネタバレ】裏切りのダイヤモンド(下)のレビュー

あらすじ

故郷のテネシー州ランデヴー・リッジで家族の支えのもと、新生活を始めたシェルビー。夫リチャードにまつわる新事実が次々と明るみになる中、彼女に恋心を寄せるグリフとの関係も進み、ようやくシェルビーは立ち直ろうとしていた。が、ある日、彼女のコンピューターが何者かにハッキングされていたことが判明する。さらにはリチャードの犯罪仲間の影もちらつき、シェルビーは新たな恐怖に直面することに…。裏切りを乗り越え、事件に立ち向かい、幸せを掴もうとするヒロインの再生の物語!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

故郷でやっと自分を取り戻し始めたシェルビー。
夫リチャードにまつわる新事実が次々と明るみに出る中、グリフとの絆も深めつつあった。



ヒーローのグリフ、いいね。
子供とうまく接することができる人って、やっぱりヒーローの外せない条件のひとつだよね。
だけど、シェルビーがグリフとの距離を取り始めたときに見せたグリフの態度は、切なかったなー。
もうちょっとシェルビーに優しくしてほしかったな。
自分と照らし合わせると、シェルビーの夫だったリチャードのような男との生活って、簡単に拭い去れないと思うんだよね。
頭では自分が悪いわけじゃないとか、過去のことだって判っていても、心がそれについていかない事ってあるんだよね。
グリフが言ったことは正しかったけど、正しいことって言った方は正義の人になるけど、言われた方は悪者になるでしょ。
正しいこと良いっぱなしで、シェルビーの言い分も聞かずに去られたら、残されたのは悪者の自分だけだもんね。
精神的虐待を受けた生活を送ってたのはグリフじゃないから、そこはもうちょい辛抱強く見守ってあげてほしかったな。

それと、シェルビーの兄は保安官代理だし、グリフだっておバカじゃないのに、誰も一度としてリチャードが「生きているのでは?」と疑いもしないのはどうかと思った。
リチャードは生まれてきてからずっと詐欺を働いてきて、どこに真実があるかも解らないような嘘つきなのに、どうして「自らの死を偽装したのでは?」と考える人がいないのだ。
それは犯人が解ったときのどんでん返し的なサプライズを狙ったんだろうけど、読者はそれに騙されるかなー?
それなら、死体も偽装してほしかったわ。
それくらいやってほしかった。
つか、ノーラの作品で、他にもなかったっけ?
事故死したと思ってた夫が、実は嘘つきのろくでなしで何かお宝(だか隠し遺産?)だかなんだかを残してて、それを取りにまた妻の元へ戻ってくる…みたいな話。
まぁ、面白かったからいいか。

☆は4つ。

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2016年11月03日

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