【感想・ネタバレ】原由美子のきもの暦(フィガロブックス)のレビュー

あらすじ

スタイリスト・原由美子がいまこそ伝えておきたい、きものの楽しみ。睦月から師走まで、日本の季節を彩るきものに12のエッセイを添えて。

「洋服感覚で無地のきものをすっきり着るのもいいのですが、柄と柄を組み合わせるきものならでは着方の魅力にも、ぜひ目覚めてほしいのです。それにはいろいろな季節のさまざまな種類のきものと帯の組み合わせをひとつでも多く見て、気になるきものや帯と出合うのがいちばんかもしれません。そんな思いを込めて、一月から十二月までのきものをほぼ五年分まとめたのが、この本です。」(「はじめに」より一部抜粋)

『フィガロジャポン』人気連載、待望の書籍化。

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Posted by ブクログ

アンアン等の名エディターとして名高い著者の着物コーデが楽しめる本。フィガロジャポンの名物連載の書籍化。
だいぶ古い写真もあるが、当時は着物の表現としては画期的であっただろう、モードでグラフィックな組み合わせやモデリングが印象的。
ここからフォロワー的に洋風な感覚の着物スタイリングが芽生えて流れを作っていった気がする、記念碑的な本でもある。
また、文様やカテゴリーを理論的に出したことも後世に残るかも。
個人的な好みとしては100パーセントではないが、森田久美的なシンプルミニマルに対するアンチテーゼとして、古典柄や伝統色の華麗で普遍的な美を現代のセンスで語って見る者たちに目を開かせたという点で素晴らしい本。

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2020年11月12日

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