【感想・ネタバレ】後ろ向きにならないヒケツのレビュー

あらすじ

むやみやたらと「前向きになろう」と言っても、気持ちを切り替えるのはそんなに簡単ではありません。ですから、この本では多くの人の悩み、古今東西の偉人たちの生き方やことばなどを例に挙げながら、具体的にどういうふうに考えたり行動したりすれば、後ろ向きにならなくなるのかを紹介していきます。「前向き」と「後ろ向き」というのは、同じコインの表裏のようなものだと思います。せっかくの前向きなことも、ひっくり返せば、どんどん後ろ向きな考えにはまっていきます。逆に、マイナスな出来事というコインをひっくり返して、「ポジティブな面」もあることを確認することが大切になってくるのです。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

*失敗をしても不器用でも、大切なのは前向きに生きていくこと。人生にとって大切なことは、いつも前を向いて歩いていくことだと思います。つまり、後ろ向きな考えを持たない、ということです。前向きに生きてさえいれば、どんなに失敗を重ねても、何度も壁にぶつかっても、周りの人たちに遅れをとることがあったとしても、後悔のない人生をすごしていくことができます。そして、幸せを実感しながら生きていけます。最後には、自分なりの人生を実現できるでしょう。前だけを向いて、自分ならではの人生を歩んでいく。
*今やる気になっていることは、今すぐ始めるよう心がける。「今がチャンスだ。今が行動を起こすべき時だ」と感じた時は、グズグズすることなく、すぐに行動を起こすほうが賢明です。今が、まさに、気持ちが前向きになっている時なのです。その機会を逃さないようにすることが大切です。もし、そこで、「もう少し時間を置いてからでもいいだろう」とグズグズしていると、その間に「やっぱり上手くいかないんじゃないか」「次の機会を待つほうがいいのではないか」と、気持ちがどんどん後ろ向きになっていきやすいのです。ことわざに、「鉄は熱いうちに打て」というものがあります。「気持ちが意欲で熱している時が、行動を起こす時だ。グズグズしていると、気持ちが冷めてしまって、意欲が低下してしまう。そのために、せっかくのチャンスを逃すことになる」という意味です。人の気持ちというものは、変化しやすいものだということを忘れないでおくことが大切です。今はやる気満々であっても、数時間後には、まったくやる気をなくしている、という場合もあるのです。ですから、「今やる気になっていることは、今すぐやる。今日できることは、今日のうちにやる」ということを心がけていくことが大切になってきます。これも、後ろ向きにならずに、人生を前向きに生きていくための大切なヒケツになります。今やるべきことをグズグズと先延ばしにしていく人は、
前向きな気持ちで自分の人生を切り開いていくことができないかもしれません。今やることをグズグズと先延ばしにしない。
*あまり遠くを見るのではなく、目先のことを着実にこなしていく。高い山に登る時の心得の一つに、「あまり頂上を見上げない」ということがあります。むやみに頂上を見上げると、「まだあんなに遠いのか。私は果たして、あの山頂まで辿り着くことができるのだろうか。無理ではないか」と、気持ちが後ろ向きになってしまう危険があるのです。ですから、目先の一歩一歩に意識を集中して、無心となって登っていくほうがいいのです。一歩一歩に集中することで、「気づいたら、いつの間にか頂上に辿り着いていた」ということになるのです。人生においても、同様のことが言えると思います。大きな目標、壮大な願望を持つことは、生きていく上で大切です。しかし、あまり先のことばかり考えると、「最後までやり遂げることが、私にできるだろうか」と不安になってきます。かえって気持ちが後ろ向きになってしまうのです。そうならずに、大きな目標、壮大な願望を達成するために、「今やるべきこと」「今日やらなければならないこと」を見つめて、一歩一歩進んでいくことが大切です。目標を持っていても、普段は、あまり遠くを見るのではなく、足下を見ながら生きていくことです。そうすることで、「無心でがんばっていくうちに、気がついたら大きな目標や壮大な願望を実現していた」ということになるのです。遠くばかり見るのではなく、足下を見ながら着実に生きていく。
*「できない言い訳」ではなく、「やるための手段」を見つける。「でいない言い訳」を、あれこれ述べ立てる人がいます。このように後ろ向きな言い訳ばかりをしている人は、恐らく、今後もずっと後ろ向きな生き方から抜け出すことができないでしょう。もっと前向きで生産的な生き方を望むのであれば、後ろ向きな言い訳ばかりするのをやめることが賢明です。できない言い訳をするのではなく、難しい状況であっても、何か可能性がないか、その手段を探し見つけ出す努力をすることです。「できない言い訳」を、すぐに口にしない。
*「自分だけ」と考えるから、気持ちがいっそう後ろ向きになっていく。辛く悲しい思いをしている人は、往々にして、「自分だけが、こんなひどい運命を背負わされている」と考えてしまいがちです。しかし、この「自分だけが」という思いが、気持ちをいっそう後ろ向きなものにしていきます。その後ろ向きな気持ちを前向きなものへ変えていくには、「自分だけではない」ということに気づくことが重要になってきます。周りにいる人たちの状況もよく観察してみる。
*一度きろの人生なのだから、自分にしかできない生き方をする。仕事や趣味など、どのようなことであっても、自分の個性やアイディアを生かして取り組んでいくことです。人まねではない、自分にしかできないやり方を見つけ出していくのです。ナンバーワンになることよりも、オンリーワンを目指して生きていく、ということが大切です。一度きりの人生なのですから、そのようにして自分が生きた証を立てていくことが重要なのです。また、「自分ならでは人生を築いていく」という意識を持ち、それを実践していくことで、生きることを大いに楽しむこともできるのです。試練を経験したり、逆境に陥ることがあっても、後ろ向きになることなく、前向きに生きていけることができるのです。人から言われたことを、ただ言われた通りやっているだけの人生では、そうはいきません。そのような自主性のない生き方をしているのでは、本人自身が、生きることに何の喜びをも見出せなくなります。その結果、生きることに後ろ向きな気持ちが生じでくるのです。人まねではなく、自分の個性を生かしていく。
*ネガティブな感情は上手に忘れて、幸せに生きる。何かに失敗した時は、そこから教訓にできるものを一つか二つ引っ張り出しておいて、後はきれいさっぱり忘れ去ってしまうことが大切です。失敗した挫折感、悔しさ、情けなさ、恥ずかしさといったものを、いつまでも覚えていても何の意味もありません。なぜなら自分自身に対して後ろ向きな感情ばかりが募っていって、前向きに生きる意欲が失われていくだけだからです。ですから、失敗した経験から学んだ教訓は覚えておき、失敗した時のネガティブな感情はきれいさっぱり忘れてしまうのがいいのです。何かに失敗するとう経験に対して、このように割り切った考え方をしていくのも、後ろ向きならない生き方の一つのヒケツになります。教訓は覚えておき、嫌な感情は上手に忘れていく。
*無欲で自然体で生きる方が、成功や好運に恵まれる。成功や、幸運をつかむといったことにあまり執着することなく、自然体で無心で生きていくということも、前向きに生きるヒケツなのではないかと思います。夢や願望を持って生きていくことはもちろん大切です。しかし、それに執着してしまうと、いろいろと問題が出てきます。もし願いが叶えられないようなことになると、ガクンと落ち込んでしまって、そのまま立ち直れなくなる、という場合も出てきます。「今回はダメだったが、次回はがんばろう」といったように、楽天的な考え方ができなくなるのです。ですから、夢や願望を持つにしても、「願いが叶ったら、儲けもの」ぐらいに楽な気持ちでいるほうが、自分らしく、イキイキと生きていけます。また、実際には、そのように自然体で生きていくほうが、思いがけない成功や幸運を手にできる確率も高まるのです。執着を捨てて、自然体で生きてみる。
*人が努力するのは、もちろん、何かしらの成果を出すためです。がんばって働くのは、そのことによって「出世する」「給料が上がる」「人に評価される」という成果を得たいと思うからでしょう。しかし、人生では、「自分が期待していた通りの成果が得られない」ということもよくあります。その意味では、「成果を出す」ということを心の励みにしてがんばっていくのはいいですが、「成果を出す」ことにあまり執着しないほうがいいと思います。「成果を出す」ことばかりに執着すると、「もしも望み通りの成果が出なかったら、そうすればいいんだ」と怖くなって、気持ちが後ろ向きになりやすいのです。ですから、心のどこかで「成果が出なかったら、それはそれでいい」と開き直って、「とにかく自分にしかできない夢を追いかけていくことに熱中するだけだ」と考えていくほうがいいと思います。「成果を出す」ことだけに執着しないで生きていく。
*昨日の失敗を後悔するのではなく、昨日の失敗から学ぶ。昨日の失敗から、「何が失敗の原因だったのか。どうすれば上手くいくのか」ということを学ぶ気持ちを持つことが大切なのです。また、学ぶことができる人は、今日という日を、「昨日の失敗から学んだことを生かし、いい結果を出す」ということのために有効に使うことができます。そして、それが「明日への希望」につながっていくのです。昨日の失敗を「後悔する」のではなく、そこから「学ぶ」という意識を持つことなのです。失敗から学んでこそ、気持ちが前向きになっていく。
*結果を出すことに焦るのではなく、実力をつけることを考える。がんばっているのに、なかなか結果が出ない、ということがあります。そのような状況では、人はつい、「私には能力がないのではないか」「結果が出ないまま終わるのではないか」という後ろ向きな考えに心がとらわれがちになります。こういう場合、意識を切り替えることで、後ろ向きな気持ちを前向きにすることができるようになります。つまり、いったん「結果を出す」ということを忘れ、「実力をつける」ということに意識を切り替えるのです。上手くいかないことがあっても、逆境に陥る時があっても、決して気持ちが動揺することのない実力をつける、ということです。「結果が出ない」という状況の中で、もがき苦しんでいく経験をすることで、実力がついていくのです。言い換えれば、たとえ結果が出なくても、「この経験を通して、私は実力がついている」ということを意識できれば、それを励みにがんばっていける、ということです。結果が出なくても焦ったり、悲観的にならない。
*失敗を恐れて何もしないより、失敗して何かを得るほうがいい。失敗することを恐れて、何もしない人がいます。何もしないでいる限り、失敗することもありません。その意味で、安心していられるのです。しかし、少し長い目で見ると、「何もしない」ということのほうが、本人にとっては大失敗であることがわかってきます。何もしないでいると、結局は、自分自身の成長はありません。というよりも、どんどん自分の能力が低下していく可能性があります。そのために、周りの人たちからどんどん遅れをとって、自分一人だけ取り残されることになるかもしれません。思い切って何かに挑戦すれば、たとえ上手くいかなかったとしても、その経験からたくさんのことを学べます。その学んだことを材料にして、自分を成長させていくこともできるのです。チャレンジすれば、たとえ失敗しても、貴重な体験など何かしら得るものがあります。しかし、何もしないでいる限り、得るものは何もありません。そうならば、「失敗して、何かを得る」ほうが、人生にとってはいいと思います。ですから、失敗を恐れて後ろ向きな気持ちになるのではなく、「失敗してもいい」という前向きな気持ちを持って、積極的に生きていくほうが得だと思います。「人間は失敗しながら成長していく」と知る。
*深刻な顔でがまんするより、笑ってがまんするほうがいい。人生には辛いこと、苦しいことが数多くあります。難しい顔をして、ウンウンとうなり声を上げるようながまんの仕方をしていたら、どこかで気持ちが切れてしまうことになりかねません。ですから、心を軽くして、楽天的な気持ちでがまんしていくことが大切なのです。明るく前向きな気持ちで、辛いことをがまんしていく。
*上手にあきらめることができれば、それだけで前向きに生きていける。昨日経験した嫌な出来事を、今日という日まで引きずっているようでは、今日という日を前向きに生きてはいけません。「昨日のことは昨日のこと、今日のことは今日のこと」と、気持ちに上手に区切りをつけていくことが、前向きに生きるコツになるのです。では、どうすれば気持ちに区切りをつけることができるのでしょうか?その方法の一つは、「あきらめる」ということだと思います。「あきらめる」というと、現実に負けてしまうようで、何か悪い意味に受け取る人もいるかもしれませんが、それは前向きに生きていくために、ある意味、とても大切なことなのです。昨日思い通りにならなかったことを「あきらめられない」から、その悔しい思いや、未練がましい思いを今日とう日まで引きずってしまうのです。上手に「あきらめる」ことができれば、「昨日のことは、しょうがない。気持ちを切り替えて、今日やるべきことを一生懸命がんばろう」と前向きに考えることができるのです。ことわざには、「あきらめは心の養生」というものがあります。「思い通りにならないことを、いつまでも悔しがったり、クヨクヨ思い悩んでいることは、心身の健康に良くない。きっぱりとあきらめてしまうほうが、気に病むこともなくなって、心身の健康に良い。すなわち前向きに、そして元気に、未来へ向かって生きていける」という意味を表しています。昨日のことはあきらめる。気持ちを切り替えて、今日を生きる。

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2017年01月28日

Posted by ブクログ

「前向き」と「後ろ向き」はコインの裏表。もし、心のコインが後ろ向きな面であれば、それをひっくり返すだけで前向きになれる。本書は多くの偉人・賢人のコトバを引用し、わかりやすい意訳もつけながら前向きになるヒケツを伝授する。
意欲がわかなくても、とりあえずは、やってみる。行動を起こせば気持ちも変わるもの。
今できることは先延ばししない。先延ばしにすればするほど前向きな人生は切り拓けない。
遠くばかりを見るのではなく足下を見つめながら着実に生きていく。目先の一歩一歩に集中することが肝要
うまくいくかどうかは、やってみてから判断する。前向きなチャレンジ精神を大事に育てる。
時には捨てる覚悟も持つこと。どうしても後ろ向きな考えから脱せない場合は思い切って捨ててしまう。運命を受け入れる。
ないものを嘆いているばかりでは何も得られない。今あるものをどうすれば幸福になるかを考え一歩でも前へ進む。・・・・
勇気が湧いてきた。

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2016年10月21日

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