あらすじ
『女帝』『特命係長 只野仁』『カラマーゾフの兄弟』など
数々の大ヒットドラマを生み出した人気脚本家、待望の処女作!
ワクワクして、勇気がわいて、
しかも涙がこぼれる。
テレビドラマ界の大人気脚本家がはじめて放つ、
最高の冒険ファンタジー小説が誕生。
青い髪に生まれ、「バケモノ」と呼ばれる少年、キラ。
失意のなか、森で出会った老師に導かれ、
どんな願いも叶えるといわれる
「七つのストーン」を集める冒険に出る。
そこで見つけた、勇気のMINAMOTOとは……。
壮大な世界観とともに描かれる、
新しい自分に生まれ変わるための
「心」のつくり方。
「最初の一歩が一番こわいけん。
ほれは見えない橋に踏み出すような勇気がいる。
ほなけんど、踏みしめた足元に橋がかかる。
わかいし(若者)よ、臆病なまま夢をつかめ」
老師はそう告げると、ふっと消えた。
キラは、再び「伝説の聖櫃」をもとめて、
クイチピチュ(虹の峰)に向かって歩き始めた。
(本文より)
*目次より
第一の石「赤」
第二の石「オレンジ」
第三の石「黄」
第四の石「緑」
第五の石「青」
第六の石「紺」
第七の石「紫」
老師(ラオシー)の教え
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
自己啓発的な内容を超王道ファンタジーに仕立てあげた本。
呼吸法、直感力、自己肯定などのスキルを身につけ、秘宝を手にいれるためのストーンをゲットしていく。最後は7つの教えを習得し、勇者と認められてハッピーエンド。
途中途中に出てくるカエルの老師が可愛い。そして主人公の友達の名前が「リク」で運動神経抜群の熱血漢という設定で、某ゲームのキャラクターが終止頭に浮かんでしまった。
Posted by ブクログ
自己啓発、というジャンルにいれはしたが、小説(ヤングアダルト?)としても読める。
自己啓発本もストーリー仕立てしてであるものはあるが、これは仕立てというより、ストーリーそのもの。
しかも冒険小説と言うことで読みやすい。
自己啓発の過程を、物語中の障害とうまく結び付けた展開が見事だし、ストーリー自体もしっかり出来ているので最後まで面白く読めた。
そして何より、多くの自己啓発の書のエッセンスがストーリーと密接に結びつけられた形で、分かりやすく散りばめられている。アドラーや苫米地さん山﨑巧巳さん浅見帆帆子さん等々、多くのメンターの方々のエッセンスが汲み取れて参考になった。読みやすいゆえに子供に勧められる。
Posted by ブクログ
ブルーの髪の毛と瞳を持ち、父親やクラスメイトから「バケモノ」と呼ばれた、いじめられっこでおじくそ(臆病者)の少年キラが、不思議な冒険を通じて勇者になっていくストーリー。
中身は、ヨガの呼吸法や瞑想、アドラー心理学、引き寄せの法則、ワンネスの考え方、チャクラの要素などなど、様々な心理学的アプローチを織り交ぜており、すごく上手に分かりやすくまとめられている。
逆に言えば、すべて承知の内容だったので、真新しさはないのだけど、小難しい本と比べると断然分かりやすく、すっと心に入ってきやすいのではと思う。
ブルーの髪の毛という設定、葉山という設定が好き。
英語表記されている「MINAMOTO, TANDEN,HARA,tamashii,IMA“KOKO”」もいいなって思う。
赤(恐)
丹田に意識を向けて、ライトボールをイメージし、その中で呼吸を深くする。呼吸法によるリラックス効果。
オレンジ(寂)
わくわくする、体が軽くなる道を選択する。損得勘定や周りに合わせるのではなく、自分のワクワク羅針盤を作動させる。
黄(怒)
役者が役作りをするように、自分が目標とする役を先に演じ成りきる。勇者ならどんな選択をするか、どんな発言をするか。ライフシナリオを書き、その主人公に成りきる。そうして周波数を先取りする。
緑(妬)
感情が先(フィルム)で、現実がそれを映し出している(映写機)。時差があるので気付きにくい。
嫉妬など、どんな感情も中立な周波数、エネルギーであり、ポジティブでもネガティブでもない。色と形で硬さ重さをつけて頭の中でイメージして手放すとそれらから解放される。
感情が形にならない時は、3つの中の何かが起きているサイン。
①感情を嫌っているとき
②その感情を感じる自分を裁いているとき
③その感情が現実の出来事のせいだと思っているとき
青(哀)
誰もがその人にしかない独自の才能、ソウルビジネスをMINAMOTOから授かって生まれてきている。ソウルビジネスが仕事になる人もいれば、仕事にならなくても趣味になる人もいる。ソウルビジネスはtamashiiの表現。
自分だけのソウルビジネスを生きることで人生は生きがいに満ちたものになる。
足りないものを補い合って「一人ひとり」が「ひとつ」になる。
紺(我)
Do(行動)よりBe(あり方)が先。
自分はダメだという前提で物事にトライするのか、自分はできると信じてチャレンジするのか、前提が違うだけで、結果が大きく違ってくる。
どんな自分にもOKを出す。全肯定してみる。
紫(空)
目の前にあらわれる、どんな人物も自分を映し出す鏡。嫌いな人、苦手な人があらわれたときは、切り離した自分の部分を取り戻すチャンス。赦しは最強のパワー。目の前の相手を赦したとき、自分のその部分も赦され戻ってくる。
どんな出来事、どんな人物もありのままを受け止めてみる。すべては「ひとつ」から成り立っている。愛を感じるために、分離しているだけなのだと気付く。
Posted by ブクログ
読書記録です。まだの人は読まないでね。
物語自体は楽しめました。
こういう傾向の本はけっこうたくさん読んだけど、どちらかというとちょっと中途半端な感じ…というか、言いたいことは大人だったらわかるし感じるんだけど、子どもには遠まわしすぎるというか…
主人公の年代の子が読むには回りくどいかも、と感じました。
冒険話&自己啓発的でおもしろかったのは、デルトラクエストがダントツ。あと、妖怪アパートも(時々お説教くさくなるところもあったけど)良かった。
今度はどんな冒険になってる?!と期待してただけにちょっと残念だったかも。