【感想・ネタバレ】夜森の国のソラニ 1巻のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最近のきらら系雑誌は女子学生、日常系の一辺倒といったイメージがありますが、この作品の掲載誌『まんがタイムきららミラク』は多様な世界観の作品で構成されており、『夜森の国のソラニ』も独特の世界観を形成した作品となっています。

『現実世界で心に傷を負い、目覚めに迷う者たちが集まる夜の国』(帯より)
という事で、トラウマや悩み事を抱えた人々がたどり着く夢の世界のお話。
よって登場する人物は皆、何かしらの事情を抱えていますが、一巻ではほとんど触れられていません。夢の世界『夜の国』についても後半で、ようやくその一端について描かれた程度です。
テーマからして暗いお話と想像できますが、実際には明るく童話のような世界観、基本的に皆、現実世界を引きずってネガティブになるのではなく、夜の国は現実から一時逃避し、心を癒す場所、あるいは様々な境遇の人々と交流し、再度自分自身と向き合う場所のように感じられます。
本心から納得出来れば目覚める事ができますが、それは別れも意味し、おそらくこの物語における登場人物の多くの終点はそこになるのでしょう。

デビュー作との事ですが、画力もセンスも素晴らしかった、この作品は完結まで追っていきたいです。

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2012年08月27日

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