あらすじ
人は重々しく無口であるより軽いほうがいい。どんどんしゃべってお世辞を言い、時にはお酒に憂いを流す。よどんだ沼のように記憶を溜めこむよりは、サラサラ流れるように変化していくほうがいい。無常の風吹く世の中で、悩みと老いと病に追われながらも好運とともに生きるには――著者ならではの多彩な見聞に、軽妙なユーモアをたたえた「生き抜くヒント」集!
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Posted by ブクログ
五木寛之さんの楽しいエッセイ「好運の条件」、2015.6発行です。著者は昭和7年福岡生まれですが、立ちションするご婦人方はめずらしくなく、世間話をしたりしてすこぶる屈託がなかったそうです。のどかな時代でした。「愛の水中花」という歌がありましたが、「愛」を「老い」に変えて歌うとぴったりとか、笑ってしまいました。最近は「常識」が通用しないおそろしい時代と。特に健康・治療。血圧は200でもOK、メタボOK、素食は駄目・高齢者は朝からステーキを、卵は一日5個でも10個でもOK、塩分と血圧は関係なしetc
①人間、長く生きていれば結構面白いことに出会うもの ②当てにならない健康寿命。小太りでもやせ型でも、長生きする人は長生きする ③なにが丈夫だって、人間の体ほど丈夫なものはない。畏敬と感謝の念を。 五木寛之 著「好運の条件」、2015.6発行。
昭和7年生まれの五木寛之さん、人生の大半は「努力」より「運」ではないかと、年をとるにつれてそう考えるようになったそうです。「好運の条件」、2015.6発行、再読。①子供の頃にやったことは一生忘れない。20歳を過ぎてやったことは60あたりで半分忘れ、70歳で3分の2、80歳を過ぎれば殆ど残っていない。子供時代の教育がすべて。②血圧は200でも大丈夫。健康とか治療に関して、あらゆる常識が常識でなくなってしまった ③なにが丈夫ったって、人間の体ほど丈夫なものはない ④心なきもの、それは医師。