あらすじ
「事前調査は必要だよなあ」
出会いの酒場、パーティメンバー募集掲示板前。そこに一人途方に暮れる青年、キースがいた。βテストを終え、本サービスを開始したVRゲーム『アナザーリンク・サーガ・オンライン』。碌にゲームの説明すら読まずにログインした彼が、偶然に選択したのは召喚士――召喚モンスターを使役する職業にして魔法使いだった。そして間もなく、予備知識のない彼を待っていたのは「召喚士は不人気である」という事実。そう、このゲームで、召喚士は「不遇職」「ネタプレイ」扱いをされていて、キースはまだ仲間を見つけられずにいたのだ。
右も左も分からないキースだが、ギルドの紹介でどうにかこうにか召喚士、オレニューの下へ弟子入りすることになり、教えを乞うことに。そして、それは召喚モンスターのヴォルフと修行するある日の事。情報掲示板にも入手方法が記載されていないアイテムを、意図せず手に入れて――!?
感情タグBEST3
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ステータスを数字の並びで決める
ステータスのポイント配分を、数字の並びの美しさで決めたりします。スキル取得に計画性がなく適当です。そんななのに、召喚獣には愛情を持っているような感じに描写されています。そんななのに、サモナーとして、そこそこ評価されているようです。
書籍は読みにくい
ネットで連載している時からのファンですが、結構読む人(というよりは読み続けられる人)を選ぶと思います。
主人公はソロのサモナーなので一人でプレイしていることが多く、つまり会話は少なくなります。
また、ステータスが上がるたびにこまめに公開するので数字やモンスター等の説明、ゲーム画面の描写が多いです。
設定がしっかり練られている作品が好きな方にはオススメですが、サクッと読みたい方向けではありません。
個人的に、この小説で一番面白いのは掲示板だと思ってます。
その次に他のプレイヤーとの交流。
この二つで普段ソロプレイをしている主人公の非常識さがわかり、わくわくします。
それ以外の箇所はほぼ読み飛ばすぐらいでも問題ないです。ほとんど説明なので。
問題は、書籍になることで縦スクロールができず、掲示板が読みにくいことです。
縦書きにするような作品ではないと思います。
そして、電子書籍だと難しい説明を読み飛ばしにくい問題もあります。
ネットならスクロール、紙ならペラペラめくって飛ばせるのに、電子書籍はそれが難しいので読むのが苦痛になるのだと思います。
面白いところだけ読み返すのもやりにくい。
特に非常識な主人公が好きな人には読んでほしい作品なのですが、オススメはネット、買うなら紙で。