あらすじ
天衣無縫な文章で死後いっそう読者を鼓舞する俳優が、ジャズとミステリと映画に溺れる日々を活写する。撮影の合い間にダシール・ハメット、チャールズ・ミンガスの演奏に「サンキュー」と叫び、『ロッキー・ホラー・ショー』を見て、日本じゃできねえ映画だとうなる。役者としては宮下順子の上で腹上死し、『愛のコリーダ』で乞食役。70年代が猥雑さと活力に満ちてよみがえる。
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Posted by ブクログ
イッヒッヒーたまらんでこの本は、客観的に見ている自分を自虐しながらJAZZ、ミステリー、映画(といっても殿山さんの出演している映画だが)おもしろおかしく、実はシリアスに書いている。本当は、真面目で不器用で人情味のあふれる人だと云うことが、文脈からにじみでている。
Posted by ブクログ
時折り思い出しかのように
怪人・殿山氏の語り口が恋しくなる
飄々とした足取りが聞こえてきそうな文体
このリズム感 乾いた猥雑な音
日本では極めて稀有な
"打ちのめされる”日記
ビートニクといったら著者は嫌がるのかな