【感想・ネタバレ】だから医者は薬を飲まないのレビュー

あらすじ

“薬は毒”“処方で金儲け”とか言う以前の大問題だ!
患者には処方しながら、自らは薬を飲まない本当の理由

「薬漬け医療」の裏側で、
患者には薬を出しても、
自分では飲まない医者の存在がある。

これは「薬は毒だから飲まない」
「どうせ医者は処方するだけ儲かるから」
といったことだけで語られがちである。

だが本当は、臨床・研究・教育を司る医学部、
検査基準を作る厚生労働省、
新薬を開発する製薬会社といった
薬漬け医療を生み出す現行の制度、
さらには患者に薬を出さねばという強迫観念といった
医者を取り巻く環境がそうさせているのだ。

一方で、医者は職業がら
患者や老人の死と向き合う機会が多いことから、
「薬を飲んでまで長生きしたくない」
「自分や家族には飲ませたくない」
と内心思っている
薬嫌いの医者も多いのも事実である。

本書は、老人医療に携わり多くの患者の実態を知り、
『医学部の大罪』『だから、これまでの健康・医学常識を疑え!』
などの著作がある著者が、
多くの医者があまり語りたがらない
「薬を飲まない本当の理由」を解き明かすことから
日本の薬漬け医療の実態に迫る最新刊。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

専門外は「今日の治療指針」を見て薬を出すので薬が多くなる

今はタンパク質が多いので血管は弾力性がある。血圧160位でも脳卒中にならない

開業医より大学病院のほうが薬が多い。接待、ケースシートのお礼など。
治験の研究費。
非加熱製剤もその可能性がある。ケースシートはキックバック。

薬の半減期。薬の作用時間は半減期。高齢では長くなるはず

耐性ができる薬とそうでないもながある
長期に飲むものに注意

危険を承知で薬にかける。イレッサ、非加熱製剤のメリットとの比較。

風邪薬や頭痛薬は副作用は大したことはない

医療は楽になるためにある。人間はいつかは死ぬ。将来のために薬を飲むか。数値を正常に収めるために飲むか。

抗生物質は耐性が生じやすい。安易に飲まない。細菌感染の予防にはならない

栄養状態が良いほうが長生きする。飢えていることのストレスが働くからかも。

医者は真面目だから薬で数値を正常に戻すことに熱心になる。

薬で死ねば製薬会社の責任だが薬を出さないで死ねば医者の責任。

医療機関に比べて医者が不足、大学病院の医局から地方へ派遣する
新薬の治験は大学病院の研究費になる
治験データが捏造される土壌がある

教授になってから5年以内でないと手術の腕は衰える

数値が正常だから健康とは限らない

薬には病名が必要。病気を作り出している

認知症は怖がりになるので交通事故は少ない
鬱病でない限り早く死にたいとは言わない

ストレス解消は薬を遠ざける
風邪薬や痛み止め、咳止めは我慢しない
高血圧の薬は必要性をよく吟味する

健康には栄養状態が大事。結核の減少はそのため。

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2016年11月12日

Posted by ブクログ

腹八分で生きる方が、食べ過ぎる状態の人よりも長生きするかどうか、というくだり。
筆者は老人ケアの経験が多いとのことでした。その経験をもとに思うところは、栄養が足りない状態の人は長生きできない、と。
経験則に基づくので、説得力があると思いました。
一方で、「腹八分」はよく言われることばですよね。どうなのだろう、と。

位置No.2321
人間は動物ではないので、動物実験の結果をそのまま人間にあてはめる考え方は無理があると思います。おそらく飢えているということがストレスだという心的影響が、他の動物と違って人間にはあるのかもしれません。

えええ? 人間は動物だろう?と思ったのですが。
ここで言いたいことは、他の動物と違って、考えること(=自分が飢えている状態にある)ができるので、同じ飢えている状態にあっても人間のほうがストレスになっている・・・ということなのでしょうか?

思ったのですが、食欲は理屈ではないので、他の動物もおなかがすいたら飢えるし、飢えていることはわかる(他の動物だってストレスになるよね?ということです)とおもうんだけどな~、、、うーん、理解が足りないのだろうか。

人と動物が決定的に違うのは、飢えたとき。
動物は自分で食料を調達できないと死んでしまう。
人は、お金で調達できてしまう。ほんとうは死ぬ状況にあっても、お金があれば死なずに済むのです。どちらがストレス大きいだろう…

+++

医者は独自の、独特の世界を構築していること(医局とかね)がよくわかります。歯向かうとどうなるか、ということも筆者の経験を交えて述べられています。
そうだろうな、と思います。
○○をすることは、患者さんのためにはならない、よくないことだけれども、ここは長いものに巻かれないといけない、という良心との葛藤があるのでしょう。
みんなわかっていて、でも言わないだけですよね。この外車はどこからきたのだろう、と。

やっぱりメタボ基準の策定は汚すぎます。85㎝を決めて8億円ですか~
85㎝でも治療の必要はないですよね。(わたしはちがうっ。でも私に1億いただけるということでしたら、80㎝にしましょう!、って言ってあげるけど。だって、80cmあったら、そのうち死んでしまう確率、死亡率は100%ですよ。いまから治療を始めれば、100%を超えないようにコントロールできます!)

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2022年02月20日

Posted by ブクログ

たぶん一般の人にもとっつきやすい本とするためにエビデンスの提示を端折ってる感じがありますが、医者や薬や健康との向き合い方について考えさせられる内容だと思いました。これから医療従事者を目指す若い人に読んでほしいと思いました。
自分で自分の健康について判断できるよう情報収集することが大事だと思いました。あと、医療従事者に対しては専門領域を極める研鑽もいいけど、いろいろな領域を多少浅くてもいいから広く学んでほしい(プライマリケア?)それが国の医療費削減にとっても有効なんだろうなと改めて思いました。

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2021年06月30日

Posted by ブクログ

医者と薬をめぐる事情を明かすことで、薬との上手な付き合い方を考えるきっかけとして欲しい。薬を要求する患者、数値だけを見て基準値にするための薬を処方する医者。薬効と副作用はセット、栄養や食べ物が重要。治療も自分で選ぶ時代。

医者、薬、病院、医学部、学会、製薬会社などの話題がびっしり。処方薬でこれですから、市販薬やサプリが加わってくると、もう、世の中すごいことになってるんでしょう。

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2019年06月12日

Posted by ブクログ

最近はこうした著書も多いんではないでしょうか? 日本人はお医者様をありがたがる傾向にありますからね…社畜死ね!!

ヽ(・ω・)/ズコー

お医者様と製薬会社との癒着が垣間見れる本です…日本の医療界はこうした癒着が原因で他の先進国と比べて医療の進歩が遅いんだそうな…こりゃどうにかしなくてはいけないですね!

といったところで、この先生のみが頑張っても仕方がない問題ではありますが…実際のところ、どうなるんでしょうねぇ…まあ、癒着だの何だのっていうのは遥か昔からあることのように思いますし、日本人がこの先劇的に変化するわけでもないでしょうから、少なからずこうした問題は後世にまで残るかと…思わざるを得ないんですけれども…。

この先生のおっしゃる通り、これからは患者自身が考えなくてはいけない時代となります! お医者様任せではなく…そのお医者様を選ぶ権利も患者にはあるのであり、そうしたことに自覚的にならないなぁ、と…医療に無知な人間ですが、思った次第であります…さようなら。

ヽ(・ω・)/ズコー

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2017年04月05日

Posted by ブクログ

和田秀樹氏の本は、読みやすい。共感を呼ぶところも多いが、エビデンス重視といいながら最後にエビデンスのないサプリメントや統合医療を推奨しているのはどうかと思う。

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2016年03月24日

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