あらすじ
旦那さまは42歳の小説家・上條崇仁(かみじょうたかひと)。 20歳下のぽややんとした若奥さま・やいちゃんは、都会育ちで繊細な旦那さまを健気にフォローしている。 北海道で四季の移ろいを感じながら、古い家で猫と共に暮らす、年の差夫婦のハッピー・デイズ!!
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年の差夫婦の日常
小説家の先生と、先生の半分の年のお嫁さんの日常が描かれたお話です。
二人の馴れ初めにはお嫁さん、強引過ぎない?と思わなくもないですが、今でいうヤングケアラーで、多感な時期を友人も作れず人との距離感が学べなかった事が原因なら、やむを得ないのかなと思えます。
基本的に年上の先生が年上っぽくなく、ネガティブ思考ですが、お嫁さんがそれを自然と吹き飛ばすポジティブさで日常が営まれてて、北海道の自然も相まって読後はほっこりします。
寒いなら、読んで暖をとるべし
上條先生とお嫁さんのやいちゃんの日常が丁寧に描かれてます。
いや〜、久々に読み応えありました。吹き出したり、しんみりしたり、色んな感情が総動員されるというか、上手いです。よく一冊に詰め込んだものだなぁ、と。
北海道の風土ややいちゃんの生い立ちとか説明臭くなく、ストーリーに流し込んであるとことか、兎に角描き方が素晴らしい。
どこかにレオナールがいないかと、暫く探してしまいそうです。