あらすじ
誰が読んでもどこか懐かしい。ぼくらが輝いていたあの頃の記憶が甦る。
かつて多くのスターを輩出した伝説のラジオ番組「ヤングタウン」に、流星のように飛び込んだある若者の物語。
ある日、16歳の普通の高校生だった「僕」は、同級生高倉が運転するスーパーカブ 65 の荷台にまたがり、鶴光師匠を乗せたタクシーを追って新御堂筋を南へ南へ猛追! ! 読売テレビ前 で、タクシーから降りて玄関に向かう師匠 に、荒い息づかいで、すがるように声をかけた。
「弟子にしてください! 」
そこから始まったのは、辛くも楽しい怒涛の日々だった。
『鼻から牛乳』『アホが見るブタのケツ』など、日本人なら誰もが一度は耳にする強烈なフレーズの生みの親であり、替え唄で紅白出場をも果たした“コミックソングの第一人者”嘉門達夫が自身のルーツを描き切った自伝的青春小説!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
毎日放送のヤンタン
深夜放送
なつかしいです
著者と同時代を生きた「綺羅星」たちが鮮やかに描かれています
朝日のヤンリクをよく聞いていた、実は
≪ 丘の上 駆け上るには イバラ道 ≫
Posted by ブクログ
通勤の行き帰りで聞いているPodcastの番組で取り上げられていたので興味を持った本です。
著者は、シンガーソングライターの嘉門達夫さん。ラジオ番組「ヤングタウン」が舞台だと聞くと読まないわけにはいきません。
MBS毎日放送の「ヤングタウン」は、TBSの「パックインミュージック」、文化放送の「セイ!ヤング」と並んで、私の学生時代の愛聴番組でした。今から30年以上前になります。アリスで大ブレイクする前の谷村新司さんと佐藤良子さんの木曜日、笑福亭鶴光さん・角淳一さん・佐々木美絵さんの金曜日は、深夜放送番組の中でも特に絶品でしたね。
本書は、嘉門達夫さんの自伝的小文ですが、その主人公は「ヤングタウン」の名物プロデューサーだった渡邊一雄さんでした。嘉門さんの人生を常に応援してくれていた渡邊さんの人となりを語るくだりはとても心に残ります。