【感想・ネタバレ】道元のレビュー

あらすじ

『正法眼蔵』で知られる、日本を代表する禅宗の泰斗道元。その実践と思想の意味を、西洋哲学と日本固有の倫理・思想を統合した和辻が正面から解きほぐす。

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Posted by ブクログ

深すぎて理解できないところも多くあるが、道元が真理を求めることで。人には真実の価値の階段を与え、それを登るために「精進」をすることを生活の最大の意義とさせたことはわかった。これらは私たちの今の生き方にも通じるものがある。
いつか自分が成長したときに読み返したらもっとわかるようになっていることを期待する。

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2022年05月01日

Posted by ブクログ

「仏教論争」「古寺巡礼」と続けざまにふれてきた和辻哲郎による未完の道元禅師論。深遠なる道元思想を、さらに難解にしたような分析ですが、これを理解するには何としても正法眼蔵にあたる他ないと思います。

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2018年06月13日

Posted by ブクログ

「そうだったのか道元」と名付けたくなる程、分かりやすい道元入門。「仏道」は「善意志」、「仏性」は「普遍的法則」と解釈すれば確かに道元は、カントがキリスト教の影響の上で打ち立てたヨーロッパ的な倫理学の高みに、仏教の上に立って600年も前に到達している。和辻哲郎がこれを著した大正年間に、日本の思想がヨーロッパから日本に回帰してきたと考えれば、思想史的に大きな意義のある書物なのだろう、と思う。

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2012年06月24日

Posted by ブクログ

親鸞や法然についての本は多いと思う。悪人正機説なんてツッコミドコロ満載だし。鎌倉仏教の影響については、日蓮に関する言及は多かった。あの絵巻がらみで一遍上人の念仏宗について読んだこともある。だけど、道元については何か読んだことが無い。禅は釈迦の教えに一番近いという。和辻哲郎の風土は学生時分に読んだ。そんな訳で手に取る。

仏性をアートマンとする解釈を排したとあり、自分の勘違いを知る。悉有は絶対的な有。それは無の別名と言われたら、判ったような、判らないような。更に空なんて言われたら、もう無理。

少数の弟子と山の籠り、仏祖に従う。純粋な宗教のありかた。壮麗な宗教施設や宗教美術を否定する。本来の宗教はそういうものと思いつつ、原理主義という言葉も頭に掠める。禅宗という云われ方は否定していたという。意外に思ったが、仏祖のありかたのみ、ということ。ロゴスを重んじたというが、禅宗の考案って判らない。もう少し教えてほしかったかな。どれだけ、理解できたか心許ない。座禅とロゴスで本当にどこまで至れるんだろう。俗にまみれ過ぎたオジサンは、どうも懐疑的になってしまう。

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2016年10月08日

Posted by ブクログ

親鸞との比較は非常にわかりやすいのだけれど、道元はやっぱり難解だ。「正法眼蔵随聞記(ワイド版岩波文庫)」読んだ時よりは全然理解出来たけど。

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2011年06月19日

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