あらすじ
1レース1分50秒、賞金最高額1億円――水上の格闘技、ボートレース。ある事情からレーサーの道を選んだ若手選手・渡来陸は、デビュー戦でフライング事故を犯して以来、スランプに陥っていた。しかし、彼のファンを名乗る女性・壱橋六花とのある一日の出会いを境に、かつての情熱を取り戻し、勝利を重ね始める。だが時を経て、彼の目の前に再び壱橋が現れた。新人女性レーサー……つまり、陸のライバルとして――!! 果たして彼女の思惑は? その超・攻撃的な走りの裏に隠された秘密とは……!? 水上に人生を賭けた二人の戦いの物語が今、幕を開ける。
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Posted by ブクログ
珍しく競艇(今はボートレースというらしい)を描いた一冊。
中盤から急にペースが上がり、物語を端折っている印象が強い。
前半はスポーツや業界を描けば出てくる可能性の高い王道のストーリー展開だが、悪くはない。
Posted by ブクログ
新人競艇選手を主人公にした物語は、結構珍しいんじゃないだろうか。
全く未知の世界だったけど、それなりに楽しく読んだ。
物語は主人公の選手とそれよりさらに新人の女性レーサーとの関係を軸に進むのだけど、勝ちにしのぎを削るような、いわゆるスポーツものにはならない。
むしろしがらみや過去の因縁とその謎解きのような展開で、物語としては、ちょっとわかりずらくなった気がする。
ラストの勝負の決着が伏せられているのだけど、どうだろうなぁ。
これでも良いけど、明示して賭けの答えを告げる場面があっても良かったと思うんだけど。
作者的には蛇足だと思ったのかな。
とりあえず、作者にはまた面白いお話を書いて欲しいと思う。