【感想・ネタバレ】ON THE WAY COMEDY 道草 愛はミラクル篇のレビュー

あらすじ

恋人、夫婦、友達、婿姑……様々な男女が繰り広げるちょっとおかしな愛(?)と奇跡の物語!木皿泉が書き下ろしたTOKYO FM系列の伝説のラジオドラマ、初の書籍化。オマケの前口上&あとがきも。

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Posted by ブクログ

大好きな木皿泉さんの
ラジオドラマ用、短編会話劇。

夫婦だったり、父娘だったり、
会社では上司部下の関係のカップルだったり、
義理母と妻を亡くしたおっとだったり…。
ふたりの会話だけで紡がれている。
舞台は主に車。

これはあとがきで知ったが、
エネオスをスポンサーにした
ラジオドラマだからみたい

私が気に入ったのは、
信之と杳子と妖精トゥクトゥクの話。
この2人がなんとも好ましい。
設定がファンタジックで
ちょっぴりロマンチックで。

米沢と稲尾の「七夕にお会いしましょう」も
奇跡のような、日常のような
ほのぼの感が好き。

あとがきで、プロデューサーさんは
木皿泉さんの作品には「ウソ」という
テーマが多いと書かれている。
私はそれを「ヒミツ」と呼びたいな。

どんな関係性にも
分かり合えているようで
実はそうでない部分があったり。
親しくとも心ひそかに
胸にしまっているものがあったり。
自分自身でも自分をちゃんと
わかってあげられなかったり。

それはみんなにあるんじゃないかなと思う。

木皿泉さんの作品・世界は、
そういうみんながもっている
曖昧模糊とした感情をまるごとに
抱きしめるようなところがある。
だから、泣かせにかかっていなくても
ほろりと目頭が熱くなる言葉を紡げるんだと。

道草ののこり2冊と読みたい。


0
2024年04月26日

Posted by ブクログ

さまざまな男女のミラクルいい話に頬は緩みっぱなし。「七夕にお会いしましょう」と「バナナ共和国」の台詞が時に鋭く心に刺さった。

0
2014年02月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2016/7/1
シナリオ本だった。
ラジオドラマの。
1話1話が短すぎて本としては物足りず。

0
2016年07月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 脚本家、木皿泉が以前担当していたラジオドラマのシナリオから男女にまつわる話を抜き出した一冊。一話五分、四話完結という制約の中での連作集はやはりちょっと窮屈だったかも。
 それでも「クスッ」と笑わせる場面は数多く、木皿泉の原点ってここにあったのかなと思わせてくれます。
 軽い読み物が欲しい時にはお勧めです。

0
2015年01月03日

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