あらすじ
儲けの構造が読めると、経営がわかる。経営がわかると、日本がとるべき戦略がわかる。それがすべて表れるのが「財務諸表」。項目はざっくりまとめ、わからない言葉はとりあえず無視。バランスシート(BS)と損益計算書(PL)の大きさ、そして利益の3つを見ればいい。そのための近道は、知っている会社の財務諸表を読むことだ。本書では大企業のリアルな財務諸表をざっくり読むコツを教え、会計リテラシーを磨くことを目指す。
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Posted by ブクログ
財務諸表を大まかに見ることで、会社の戦略やこれまでの成長過程などが把握できることが理解できた。一社だけ抜き出して見るのではなく、同業他社を比較してその業界の規模感を掴むことが肝要だと感じた。
Posted by ブクログ
計数感覚を身に着けるために受けたセッションを担当していた山根先生の最新書。
財務諸表を比例縮尺のグラフにしてイメージしろという先生の教えに基づいて、48社のケースを紹介している。
いろんな業界の事例を網羅的に紹介しているので、これを読めば高い金を払ってビジネススクールに通わなくてもいいんじゃないかと思えるくらい、わかりやすく書いてあります。新書なので、もちろん一般向けに噛み砕いて。
手法、視点はずっと自分のものにしていきたいなと思う。
Posted by ブクログ
第一印象が著者の若干上から目線だったが、読み進んでいるうちに印象が変わった。
とにかく、これまでの財務諸表本とは視点が全く違う。
しかし、本当に必要なのは細かい数字をこねくり回したり、何とか比率ばかりを追い回すことではない。
BSとPLを「大きさ」で捉えるというのは、考えてみれば当たり前のことだが、今までそういう見方をしていなかったことに気づく。
とにかく凄い。
あと、最後の「ネクストソサエティ」への言及が秀逸で、まさにそうだと思わされた。
なかなか難しいと思うが、取り上げられた企業の現況もどんどん変化するので、可能であれば短期で改版してもらえれば有り難い。そのためには、どんどん売れなければならないのだが・・・・
Posted by ブクログ
読みやすく始まりますが、実際の企業、しかもなじみのある会社の比較が豊富で、事例集として読んでもよいくらいの情報量があります。
これで、文庫でいいの?というくらい価値があります。
Posted by ブクログ
財務諸表からビジネスモデルを読み解くのは非常に興味深い。ただ、この本を読んだところで、新たに財務諸表を見つけて同様に読み解けるかと言うと、それは難しいのではないか、と感じた。もう少しこの辺は身につけていきたいところ。
Posted by ブクログ
コマツの売上債権が膨らんでいる理由が面白い。正体は新興国への販売金融。貸倒率が低い理由は、コマツの建機はコマツに常にモニタリングされていて、故障予防による顧客の機会損失を防ぐことができる、支払いがなければ建機をストップできるから。
Posted by ブクログ
マス業界のトップ企業の財務諸表を簡易に図解。また各社のビジネスモデルと歴史的ストーリーを読み入りやすい文章で紹介しています。読み進めるだけで勉強になる良書です。
Posted by ブクログ
業界別に財務諸表の特徴や読み方が分かりやすく解説されている。財務諸表だけでなく、各業界のトレンドや裏話のような解説も多く、思ったよりもとても読み応えがあった。
Posted by ブクログ
『儲かる会社の財務諸表』
財務を勉強したい人向け。
読み方がわからない、関心はあるけれど、、、人向け。
帳簿はつくれますが、仕訳もわかりますが、経営までは、、、という人向け。
すでに財務が読みこなせる人には、物足りないかもしれません。
僕のなかでは、タイトルのとおり、強い企業の財務に関心がありました。
だから、その企業中心です。
具体的には、セブンイレブン、ニトリそしてキーエンス。
改めてキーエンスが超絶です。
規模が大きいにもかかわらず
自己資本比率90%
営業利益率 50%
総資産利益率20%
しかし、実務者の悩みはキーエンスの強み、営業そして開発部門の情報がなかなか書籍で目にすることがないことです。
そのダントツぶりが際立ってました。
ところでソーシャルゲーム業界。
五年前といまでは様相が違いすぎてました。
数値で理解するは納得感が残ります。
Posted by ブクログ
20180419再度読破。
会計の勉強を本格的に始めたので、再読。
感覚を養うには良書であると感じる。
あとは、本物の財務諸表を読み込むのみ。
財務諸表のざっくりとした読み方の指南書。
各業界の特徴も学べて、会計知識以上にためになったし、面白くもあった。
BS、PLの見方も分かりやすく、初心者でも理解できた。
Posted by ブクログ
財務諸表から有名企業の状態を分析。
大雑把な捉え方をすると、各企業の特色がわかることを実感。
今後の人生において、必要になる知識と思う。
これを機に勉強するきっかけとしたい。
Posted by ブクログ
ホロスコープのように数こなさないと財務諸表のリテラシーはつない感じ。何でもそうだけど。解説聞きながら色んな業界の財務諸表読んでくのは楽しかったし、業界の特徴・状況が分かるのは有益でした。筆者はときたまドラマティックな表現をするので資本主義と人間の心理の隙間に感慨深さを感じながら読めました。とある業界に対しては嫌みが込められてるような気がしたけど、私見があるのはすっきりする!
Posted by ブクログ
業種ごとに、同業者の財務諸表を比較し、そこからビジネスモデルの違いを説明していて、理解しやすいです。
ただ、後半は事実よりも筆者の考えが多く入ってきていたので、少し意図がずれてきているのかと思いました。
Posted by ブクログ
業態別に財務諸表(CFは無い)を比較掲載し、構造分析をしている一冊。
経営戦略寄りじゃなくてもっと会計寄りの用語の視点から論じていると良いと思ったけれど(小宮先生のように)、新書だとこのくらいの難易度にしないと読者はついて来れないのでしょうか。
所々、汚い言葉遣いが散見されるのと("金満会社"とか、、、)思い込みで論じている部分("日本人の勤勉さとチームワークで"とか)が少し気になりました。とは言え、自社のビジネスモデル・利益構造しか知らないビジネスパーソンも多い筈なので、得るものは幾らは有ります。