【感想・ネタバレ】猟師、花火師、ときどき祭り 29歳元広告マン――「あんた誰?」からの出発のレビュー

あらすじ

こんな生き方が面白いと、だれもが本能ではわかっている。冬は鹿を狩り、夏は花火を打ち上げる、そして祭りの世話人としてフランスで名誉市民表彰――。会社を辞め「肩書き」を捨てて4年あまり……29歳若者の暮らしは驚きに満ちていた。猟をはじめてわかった、生き物を「食べ物」に変える苦労と、「活かす」ことの意味。ツテもコネもなしで飛び込んだ花火業界で味わった、自分の手仕事で人を喜ばせることのうれしさ。フランスで目の当たりにした、言葉や文化を超えた温度のあるつながり。職業を越え、国境を越え、「やりながら考える」生き方を選んだ著者が、等身大の筆致でその発見にあふれた暮らしを綴る。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

いつも美味しいものを食べさせてくれる山田さんが
編集に関わったという本。
しかも、鹿狩り、花火、祭り、、
とどれも自分も興味をもってきたこと。
純粋に面白かった。
そして、いちはらの月出工舎でいろいろお話しした岩間さんや
神輿で仲良くしてるのぶや君が登場して
なんだか同じ嗜好だと同じような人脈に行き着くんだなあ、
と思ったのでした。

もう1つ感じたのは、目的に向かうアプローチが僕とはちょっと違うな、
ということ。
著者は言葉に出すことで、どこからか縁が生まれ、そうやって周りを巻き込んで行く。
それが良い悪いではなくて、それは自分の性に合わないということ。
僕は、自分がやりたいことはべらべらしゃべらず、大切に自分の中で温めて、自分の力だけでやりきりたい。
その違いが、2013年にのぶや君に「神輿を船にのっけて祭りにしませんか」と声をかけてもらったけど、アメリカに神輿を持って行くのを結局断った僕と、2014年にフランスに神輿を持って行って祭りを成功させてきた著者という違いに現れてるんだな、と思った。

のぶや君の話で思い出したけど、このフランスの祭り、テロの影響で今年は開催できない見込みだそうです。
かわりというわけではないですが、のぶや君から来月バンコクに神輿を持って行くので手伝いをお願いされたのですが、今年も仕事の都合で行けなくなりました。
また、1つのぶや君に借りができました。
近いうちに2つ分の借りを返さねば、と思って読み終えたということです。

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2015年02月28日

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