【感想・ネタバレ】唄う骨のレビュー

あらすじ

朝日新聞、ダ・ヴィンチなど各誌で大絶賛! ページをめくるたびに泣けてくる戸田誠二氏の作品集。グリム童話から広がる、哀しみとヒューマニズムの珠玉寓話!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

グリム童話モチーフでありながら、ただの完全漫画化ではなく、ラストに戸田誠二さんのテーマである「上手く生きられない人間の苦悩と、それでも人間は生き方を選ぶ事ができるという希望がある」というテーマが盛り込まれている漫画。

唄う骨
くすねた銅貨
ネズの木
アオカミ
Who's Cendrillon?
が収録されています。

ともかくアオカミ。グリム童話青ヒゲをモチーフにしたお話です。
個人的にアオカミのラストが本当に本当に大好きで、それ故の星五つです。
生きる苦しさと不安、選びとる誇らしさでいっぱいになるお話です。幸せは探す物ではなく、造る物なんだなあと胸が苦しくなる。
「そして私たちは夜に飛び込んだ」(p113)
という、先行きの見えない人生に、それでも行こうと夜の森に消えて行くラストシーンは本当に大好きです。
こんな勇気を持てたらいいのに。

※他の人にも同様に響くかは怪しいので、ご注意。
 ただし内容的には十分★3−は在りと思います。

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2011年03月05日

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