【感想・ネタバレ】春画入門のレビュー

あらすじ

春画の「ウタマロ」はなぜ巨大なのか? なぜ、着衣のままなのか? 春画は何に使われていたのか? いくらで売られていたのか? どんな絵師たちが依頼されていたのか? どのような技巧が凝らされているのか? 90点あまりのカラー図版をつかって、春画の基本の「き」から、やさしく面白く解説。

図版は日本屈指の春画コレクションから、葛飾北斎、喜多川歌麿、鳥居清長、菱川師宣、鈴木春信、渓斎英泉、歌川国貞などの逸品を収録。春画を手がけた一流絵師たちの背景や、代表作についての解説に加え、絵師、彫師、摺師の春画だからこそ可能だった技巧を解説する。

初めて春画、浮世絵を見る人でもなるほどと膝を打つ、目からウロコの「夜の浮世絵教室」開講!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2013年秋から2014年新春まで
イギリス大英博物館で大成功を収めた
「春画ー日本美術における性とたのしみ」展
世界を驚かせた展覧会が、いよいよ日本へやってきました。

「春画」を見ずして浮世絵の真の凄さは語れない。
浮世絵の公園を依頼されると必ずこのことを
話してきた筆者が「春画」の基本の「き」を伝授。

明の時代に中国からやってきた元々から
発展し、熟し花開く浮世絵の世界。
歴史からその変容。

作り手、版元、作家。
その技量から、時の政権との攻防。
現代人が読めない「江戸言葉」を読み解き
その画面に描かれる場面も生き生きと。

そこからは成熟期の江戸の人々の性に対する意識も
垣間みえて、筆者に
「当時の性に対する意識は今のフランス人に等しい」
とも言わしめる。

作家の時代的系譜や、技術作風などにとどまらず
現代の評価、海外からの評価、
たくさんの情報がギュッと文庫版に。
もちろん、傑作多数画像入り。

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2015年11月13日

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