【感想・ネタバレ】あの人はなぜ、東大卒に勝てるのかのレビュー

あらすじ

【「頭がいい人」の条件が変わった!】なぜ「学力の壁」を超えられるのか? なぜ「高学歴」でも結果が出ないのか? BCG・博報堂で考えた「勝ち続ける発想力」とは? 研修実績1万人超の「論理思考」人気講師による「勝つための思考レッスン」

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか』との対話を通じて得られた気づきは、単なる思考法の理解を超え、自身の経験の再解釈と体系化の可能性を開くものでした。本書の核心である「バカの壁」の概念は、無意識の思考制限を可視化し、論理思考の本質を「発想の速度と多様性」に置く点にあります。長年実践してきた「仮説検証型アプローチ」が、実はMECE(モレなくダブりなく)の原則と直感の統合によって成り立っていたことに気付かされました。

具体的な気づきは三つあります。第一に、情報収集の目的が「仮説の裏付け」から「発想の素材集め」へと転換した点です。過去のプロジェクトで無意識に行っていた業界トレンドの横断的比較が、実は本書の提唱する「情報量×加工率」の最適化そのものだったと理解できました。第二に、パワーポイント作成前のワードでの構想作業が、思考の構造化だけでなく「言葉の境界線の明確化」という機能を果たしていたことに気付きました。第三に、会議での「しまった」という後悔が、発想率の低さではなく情報加工の甘さに起因していたという分析視点の獲得です。

特に興味深かったのは、ロジックツリーとゴールデン・サークルの相似性に気がつけたこと。WHY(目的)を起点にHOW(方法)とWHAT(具体策)を展開するプロセスが、新規事業開発でも既存業務改善でも共通の基盤を持つことを再認識しました。これは、過去に成功したプロジェクトの裏側に常に存在していた「無意識の型」を言語化したもので、経験知をチームに継承する際の指針となり得ます。

実務家としての気づきは、次の三点に集約されます。第一に、直感とフレームワークの統合が「再現性あるイノベーション」を生むという事実。第二に、言葉の定義が現実認識を規定するという逆説的真理。第三に、競争優位の本質が「戦場の選択」と「思考速度」の組み合わせにあるという戦略的洞察です。

今後実践すべきことは、日常業務での「小さな気付き」をMECEで分解する習慣化です。例えば、取引先との会議で感じた違和感を「情報量不足/加工ミス/発想の偏り」の三軸で分析し、改善策を導く。これにより、本書が提唱する「発想の質」の向上を継続的に図れます。経験と理論の往還が、真の意味で「バカの壁」を超える力となることを学びました。思考の可視化と体系化は、単なる手法ではなく、組織的な競争優位を築くための基盤だという結論に至ったのです。

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2025年04月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

パワーフレーズ
「そう、それは「マーケティングに必要な要素をMECEに分けてくれる境界線」として、一定の信頼を得ているからである」

フレームワークの使い方においてここまでぐっとくる内容は初めてでした。これが使うということかと思います。個人的にはバカの壁という言葉は嫌いです。これは知識を使うものを自分の価値観から愚弄しているように思うからです。言っている内容は真っ当でしょうが品性の問題ですかね。それを差し引いてもおそろしく高度でハイセンスな内容です

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2017年11月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・発想の広さ = 情報量 × 加工率 × 発想率

・自分が考えている範囲を意識しなければならない

・論理思考の本質とは、言葉が本来持っている境界線としての機能を最大限に発揮させて発想を広げ、競合が見落としているアイデアを先に引き出すことなのである

・ツリーというのは、論理思考によってチェックリストをつくり、直感の適用対象を極限まで広げた結果にほかならない

・新しい事象や知識に直面したときには「WHY?(なぜ?)」が欠かせない

・ツリーには大きく3つの種類があり、目的に応じて使い分けられる。
WHY型ツリー 問題を分解し、原因を探る
HOW型ツリー 課題を分解し、解決策を探る
WHAT型ツリー 集合を分解し、要素を洗い出す

・まず自分の頭で考えて、自分自身の結論仮説を絞り込むこと

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2017年07月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

論理思考と発想についての1冊。後半、少し冗長なのが残念。
発想の力=論理思考の力

○学ぶと考えるの違いとは?
学ぶ=既存のフレームワークに当てはめて答えを導く
考える=自分でつくったフレームワークから答えを導く
あなたは1日どのくらい考えていますか?

○発想の質を下げる、思考のモレ(バカの壁)について
思考の対象になっていない範囲があるかもしれないことを理解する(気づかないって恐ろしい・・・)。
思考のモレを引き起こさないためには?
自分が今、何について考えているかを明確にすること。
軸と境界線を意識すること。
自動車の例としては)
 軸:価格
 境界線:高い低いではなく、200万円以上か未満か。

モレを防ぐには、段階分けが有効。ツリー状に枝分かれさせて図式化する。MECE(モレなく、ダブリなく)、下流からも考える。また、直感で思いついたことも別に記入する。

○発想の質を上げるには、発想量
ボツアイデアが多い人ほど、クリエイティブである。トップクラスのコピーライターは、100本と言われれば100本書いてくる。3流、4流のライターは厳選しましたと言い100本出さない。
優れたアイデアを出せる人は、アイデアに対する説明能力も高い。
発想の質≒発想の広さ=①情報量×②加工率×③発想率
情報量:アイデアの素材がどれくらい頭の中にあるか
加工率:素材をどれくらい潜在的アイデアに加工できているか
発想率:潜在的なアイデアをどれくらい顕在化できるか
特に、発想率を上げるのが早道。

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2016年04月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一つの成功は多くの失敗を礎に成り立っていることをわかる。まずはアイディアを量産することの大事さを痛感する。

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2017年05月21日

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