【感想・ネタバレ】ナイスヴィル 下──影が消える町のレビュー

カーステン・ストラウド / 山中朝晶

銀行強盗、老婦人の失踪……相次ぐ怪事件に、元特殊部隊隊員の刑事ニックは翻弄される。しかも事件は彼の目の届かぬところでも起きていた。ネットを悪用する卑劣漢、産業スパイと関わる警備会社。そして事件はニック自身の家族、地元の名家出身の妻ケイトの身にも降りかかろうとしていた。美しい南部のスモールタウンに、何が起きようとしているのか？ 実力派の著者が真っ向からこの世ならぬ怪異を描く三部作の開幕篇。

[ブクログ · ★★★☆☆]

少しずつホラー要素が出てきてはいますが、ホラー好きにはまだまだ！でも、警察小説としても十分楽しめます。色んな悪党が次から次へ。時々そんな悪党の人間的な弱い部分も垣間見えるのだけど、許せる範囲を既に超えてるから擁護出来ない。しかし、なぜにそんな自信満々で派手な濃紺ブーツでやらかしちゃったの？！は少しだけ愛すべき部分か（笑）。過去からの怨念や復讐だけではない、読み応えのある作品です。ひとまず2巻（上）へ！