【感想・ネタバレ】クマ男子 2のレビュー

あらすじ

心配性の男子高校生「クマ」こと御影久磨。
ダメ父と別れた母との新生活に双子女子が居候し、フリーになった母には同級生がアタック開始。
クマの心配の種はいや増す。
幼馴染のマツコー、ふわとの小学生時代のエピソードも収録。
★単行本カバー下イラスト収録★

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ツヤベタは…

面倒くさい(笑)

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2022年08月01日

Posted by ブクログ

お世辞抜きで面白い
月刊まんがライフMOMOの質を高めているのが、ももせ先生や宮成先生、ひらふみ先生の作品なら、落とさないのが胡桃先生の力だろう
キャリアの長い実力派が、雑誌に一人、二人いるだけで、こうも安定感が違ってくるのか
何で、こんな面白く感じるのか、色々とあるとは思うが、やはり、個人的にコレだろうな、と挙げたいのは、主人公・球磨の個性
彼の心配性は、漫画的な誇張にしても、少し過激。ただ、心配するポイントが、読み手も「ある、ある」と納得できるものである。だから、読み手は自分は気を付けよう、と笑いながら油断を拭え、注意力を引き締め直せる
杞憂って二字熟語はあるにしろ、備えあれば患いなしって諺もある。どっちを正しいとするか、は読み手次第
また、表紙を飾っている三人の友情を軸にした、薄くない人間ドラマの構成も、さすが、胡桃先生と拍手したい
ヘビーな事情をコミカルに描きつつも、フザけた感じにしないのは、胡桃先生の漫画家としてのキャリアだけでなく、培ってきた人生経験があってこそ、だろうな
この巻では、新キャラ・柚月姉妹が登場している。個性的すぎる双子で、球磨の神経はより擦り減らされていったが、得たものは小さくなかった様子。ただ、芽生えたのが兄としての威厳ではなく、父性ってあたりが、心配性な球磨らしい
この双子には、再び、登場してほしいもんだ
また、ラブコメの面も前に押し出されてきており、(1)より、ストーリーの厚味は増している
フワちゃんが球磨への恋心に気付いたのは喜ばしい。その一方で、マツコの球磨母・イワコさんへの猛烈アプローチが実を結んだことには、喜びの言葉すら発せぬほど、口があんぐりと開いてしまう
やっぱ、人間、諦めなかった者勝ちなのかね
ただ、マツコは家庭の事情が、相当に複雑。単行本派の方は、きっと、次の巻でより、この『クマ男子』と胡桃先生への好感度が高まるハズ
どの回もクスクスが止まらなくなる。個人的に推しなのは、ヴァレンタインの様子が描かれている、Kuma26だ。この回で、フワちゃんはスニャ吉へ、自分が彼をちょっと気になりだしている事を告白。あくまで、私見だが相性的にゃ悪くないと思う。芯があって自由奔放だけど、どっか寂しがり屋なフワちゃんが、近くにいた方が、慎重派だけど、ふとしたタイミングで暴走しやすい球磨は自制が効くと思う。しかし、フワちゃんが猛アタックしても、ニブチンな球磨は気付かなそうなんだよなぁ。そういう、じれったさも、また面白い
この台詞を引用に選んだのは、ご尤もと思ったので。やっぱ、この子にして、この親あり。似てるな、どっか。手に入らなかったモノへの後悔、執着、自己嫌悪、それらがジメジメと蔓延るのは仕方ない。けど、いつまでも暗い過去ばかり見ていたら、人生を楽しめないのだ。悔しさをバネにし、次のチャンスこそ逃がさない、それが大事

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2017年06月30日

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