あらすじ
心配性の男子高校生「クマ」こと御影久麿。
戸締り元栓炊飯器のタイマー、夏は熱中症冬は風邪、母に横恋慕する親友など、世に心配の種は尽きまじ。
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Posted by ブクログ
面白い、に加えて、共感できる点が多すぎて笑うしかない四コマ漫画
前作の『おがにくうーちゃん』もそうだったが、この『クマ男子』も胡桃先生のキャリアの長さに見合った、高い実力がハッキリと見られる。人それぞれだと思うが、私は『おがにくうーちゃん』よりも、コチラの方が、胡桃先生の既出作品を読み出すキッカケになる、と思う
私の中で、月刊まんがライフMOMOで、No.1の四コマ漫画は、ももせたまみ先生の『私設花野女子怪館』で、その少し下に『初恋症候群』や『晴れのちシンデレラ』があるのだが、実際、この月刊四コマ誌の質を上げているのは、胡桃先生の存在だな、と感じられるだけの高品質だ、この『クマ男子』は
まず、主人公が、見た目が不健康もしくは不健全な生活を送っているように見えるってトコからして、インパクトがある。もっとも、クマは病的なまでの心配性なだけで、悪い事とは無縁のノーマルな男子高校生だ
彼の言動を見ていて、「あぁ、あるなぁ、この心配の種、私の生活にも」と同意の頷きをしながら読み進めたのは私だけじゃないはずだ
確認を怠って痛い目を見るよりかは、他人に呆れられるくらい執拗な確認をした方がマシ、と思ってたが、クマの日常の苦労を目の当たりにすると、程々が一番なのかな、と感じる
そんなクマの親友二人も、中々に個性が強烈だ
同性の友人、マツコは金持ちで、心も広いが、クマの母親、イワコに本気惚れしている、いわば、ガッカリ系のイケメン。異性の友人、ふわちゃんは自分磨きが青春そのものであり、ブスになる事を隠しておきたい己の過去ゆえに極端に恐れる、猫かぶりな美少女。使い古された表現だが、類は友を呼ぶ、な関係であろう
また、私を喜ばせてくれたのは、彼ら三人の愛猫が、ヤマンチ三兄妹であった事だ
あざといな、相変わらず、コイツら。ある意味、最良のご主人様に出逢えたわけだな、紆余曲折の末に
気遣いが、呼吸と同義になってしまっているクマの生活は、今後も大変だろうが、時たま、気を抜きながら、頑張って欲しいもんだ
お勧めの回は、マツコに負けぬほど、ふわちゃんに嫉妬されるほどの美形に変身、いや、戻った貴重なクマを見る事が出来る、Kuma3だ。あと、この回に登場する、鍋の蓋、是非、実際に作って欲しいな、まんがライフMOMO編集部に。『クマ男子』の感想を書いておいてなんだが、『私設花野女子怪館』バージョンで
この台詞を引用に選んだのは、心配と杞憂は別物だな、そう、しみじみと納得したので。用意周到、準備万端にしておいても、トラブルが起こる時は起きる。避けようがない事象は起きてから、被害をそれ以上、拡大させないように努め、一秒でも早く、事態を収拾するほうが建設的だろう