あらすじ
共同通信社の農水省担当記者による、2014~2015年農協改革の徹底解明!
これ一冊で、日本農業の抱える問題が基本からわかる。
安倍政権に狙い打たれたJA全中……
●2015年農協改革とは何か?
●メガバンク級の金融機能はどうなる?
●日本の農業は成長産業に変われるのか?
もはや変わるしかない日本農業の現実、
農業のビジネス化・グローバル経済下での生き残りの道に迫る!
「高齢化の進行とともに農業人口は減少し、耕作を放棄される農地も増えている。
交渉が大詰めを迎える環太平洋連携協定(TPP)をはじめ、経済連携協定(EPA)や自由貿易協定(FTA)によって、海外からの安くて良質な農畜産物の輸入は今後さらに進むだろう。
国内農家を脅かすこうした状況に、JA全中解体後のJAグループはどのように立ち向かうのか。その舵取りいかんによって、日本農業の進む道は明るくもなるし暗くもなる。」
――「はじめに」より
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Posted by ブクログ
「JA解体」衝撃的な題名であるが、著者は中立的、むしろJAに期待している立場のように感じる。「JA改革」、「JA革命 」という題名でもいいように思うが、「解体」としたのは、それだけ社会の厳しさを反映したのだろうか。
Posted by ブクログ
共同通信の記者だけあって、JA全中解体までのドキュメントが詳しい。
JAが農業振興にふるわなかったという課題、金融事業への傾倒と依存。
ここで紹介されている以外にも、所得拡大にとりくむ農家の事例を読んでみたかった。ただ、農家の数を減らして、能力とやる気のある専業農家へ農地も農機も集約し、コスト削減をというもくろみには同意できない。
その農家が亡くなってしまい後継がいなければどうなるのだろう。生産性は低いが耕作放棄地をなくすためにも小規模の兼業農家も残しておくべきではないだろうか。いずれ海外資本の投資で農地や農業経営のノウハウが奪われないうちに。