あらすじ
経済ニュースを観ても、新聞を読んでも、経済への苦手意識が消えない……。その原因は経済に関する数字が変化する裏で何が起こっているのか、理解できていないことにあったのです。経済の変化の裏で起こる出来事に関心を持つことができれば、毎日の新聞やテレビのニュースに出てくる数字の意味がわかり、経済は身近で楽しいものに変わっていきます。本書では経済に関する数字の変化に目を向け、なぜそうなったのかを具体的なニュースと親しみやすいたとえ話でご紹介します。国の基盤となる財政と税金、お金の動くマーケット、私たちの身近なお金、経済の原動力となる会社の活動、日本を取り巻く世界経済の動きなど。これらの中には、ギリシャ危機、円安・株高、中国バブルなど今すぐ知っておきたい具体的な経済ニュースが満載です。経済が動く理由は必ずニュースの中にあります。本書は経済に苦手意識を持つかたが、その楽しさを知り、経済への距離を縮めるきっかけとなる一冊です。
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Posted by ブクログ
日経モーニングプラスなどでお馴染みの日経編集委員鈴木亮氏による出版当時の2015年の世界や日本の経済の現状と見解について解説した一冊。
出演番組でも解りやすい解説は本書でも顕在で、例え話なども交えて、解りやすくそして読みやすく様々な知識を吸収することができました。
執筆から現在まで一年以上経っているので、内容が変わってきている項目もありますが、約30年間経済の第一線で活躍されてきている方なので、解説もさることながら中国や欧州の各国の現状なども知ることができ、知識を得るだけでなく今後の情勢についても考えさせらるポイントがいくつもありました。
日本、世界のマーケットや社会情勢のみならず、自分たちの資産運用にも触れられており、特に保険のところは非常にためになる話で勉強になりました。
そして、アベノミクスでリーマンショックからの不況から脱した日本がこれから存在感の増す中国や発展途上の東南アジア、そしてアメリカ、欧州、ロシアなどとどう関係を築いていくのか、また金融政策頼みからアベノミクスがこんごどう財政政策を展開し、もう一段上の経済成長を果たしていくのかなど考えさせられることも多くあった今後において非常に勉強になる一冊でした。