あらすじ
自虐も「戦後洗脳」も
吹き飛ぶ日本人論
なぜ日本人はここまで世界の人々と違うのか。
「戦後」よりはるかに長い時間が大量虐殺の歴史を持つ国々と、災害死の国・日本の違いを生んだ。
国土学の第一人者が日本人の強みも弱みも解き明かす。
戦後70年だからこそ問い直したい日本人とは何か。
3誌の編集長はこう読む!
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「WiLL」編集長 花田紀凱氏
日本人が再び羽ばたくための処方箋
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「考える人」編集長 河野通和氏
知の100本ノック! 日本人の底力を問う
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「中央公論」編集長 安部順一氏
「災害」列島が日本人の思考に何をもたらしたのかを解く!
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われわれは何を経験し、何を経験しなかったか
日本独自の地理地形や天変地異、災害の歴史を私たちはどう乗り越えてきたか。
愛する者を奪った自然を恨みぬくことができないわれわれと、「正義の殺戮がある」と考える他国は、良い悪いではなくただただ違う。
◎なぜ「日本人」は生まれたのか
◎なぜ日本人は世界の残酷さを理解できないか
◎なぜ日本人は権力を嫌うのか
◎なぜ日本人は中国人とここまで違うのか
◎なぜ日本人には長期戦略がないと言われるか
◎なぜ日本人はグローバル化の中で彷徨っているか
「日本人」を知れば他国のこともよくわかる!
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Posted by ブクログ
人間と土地のつながりについて調べるため、日本人と土地はどのようなつながり方をしているのか、の論を学ぶため、購読。
・日本は、度重なる災害などにより、「流れていく」歴史を持つ、一方、ヨーロッパは、「積み重なる歴史」
・日本は天為の国、ヨーロッパは人為の国。
・国土に働きかけて、国土から恵をいただく
・日本は国土を脊梁山脈が分断しているため、日本海側と太平洋側を結ぶことが困難。
・日本は、争うこと自体を悪しきものとし、話し合いを経て「共」にあるということを尊ぶ文化。一方のヨーロッパは、革命を経て権利を獲得した市民が、個々人の利益に優先する「公」のもとにルールを守る文化。
―以上は、どちらが良いでも悪いでもない、文化の違い。
だが、以下は日本のデメリットだ。
・明治維新後、「公」を経ずに土地所有権を国民に開放した結果、世界にも稀有な「個人の絶対的土地所有権」が認められてしまった。
・日本の組織、社会の最大の弱みをひとつだけ上げろと言われれば、私は「言葉」だと思う。日本の企業の同質性が弱みに転じているが、それは一つには、同質な組織体では「言葉の力」が理解できなくなるからではないか。