あらすじ
戦場で命を落とした者たちはなぜ、霊魂となってもなお祖国へと帰ろうとするのか。ガダルカナル、ニューギニア、フィリピン、硫黄島、朝鮮半島、そして沖縄。さまざまな場所で、戦死者たちを、その家族たちを長年にわたり取材してきた著者が〈怪異譚〉を通して綴る鎮魂の記。
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Posted by ブクログ
非常にユニークな書です。戦争の犠牲になった方々の記録は数多いが、「怪異譚」というスタイルをとった書は初めてでした。
亡くなった方々の無念の思い、想像もできないような苦しみは少しでも知っておかねばならないな、と思いますが、戦死者にまつわる奇妙な体験談として書かれた本書を読んでみると、亡くなった方々の「思い」がより強く胸に迫るようです。