あらすじ
プルーデンスがゴシック小説を書き始めたのは、ウルフィンガー館のたたずまいに想像力を刺激されたからだ。断崖絶壁に建つかつての大修道院は、今は訪れる人もない。あの荒れ果てた館の中に入れたら、構想も浮かぶのに……。だが、チャンスはある日突然やってきた。館の持ち主レイヴンスカー伯爵が、この地を訪れたのだ。稲光に照らされる黒い馬車、蹄を鳴らす黒馬、漆黒の髪の男。暗い空の下で、プルーデンスは彼を呆然と見つめた。“悪魔伯爵”だわ。作品の主人公にぴったり!
*本書は、初版ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
感情タグBEST3
伝説の悪魔伯爵に恋した女流作家
個人的にはハーレクインヒストリカルしか読みませんが、トップ3に入るお話です。星10としたい所。
陰鬱な物語の背景の、古城伝説、洞窟、海賊、拉致事件など、サスペンスのハラハラドキドキと、二人の情熱的な恋愛模様が上手くブレンドされて、読み応えがあります。
ヒロインは一風変わった何事にも好奇心いっぱいの人気女流作家。亡霊や呪いなども怖がらず、呪われたお城の不気味な悪魔伯爵に強く惹かれ始めます。
あの封建時代に手に職をもつ経済力のある売れっ子作家であるので、貴族との身分違いの恋のスキャンダルも気にしない勇気があり、また全ての体験が自分の小説の糧になると常にポジティブに考え何事にも興味深々です。
実らぬ恋でも自分の人生の楽しみは自分で切り開くのだと前進する姿に読者としても応援したくなります。
ダークな振舞いをしてきた悪魔と恐れられる伯爵も、彼の本性を真に理解し彼への愛を素直に表現するこのユニークな女性を愛せずにはいられない。。。胸キュンです。
最後のエピローグではやんちゃな息子の悪魔伯爵2世も出てきて、ほのぼの大円団。
Posted by ブクログ
変わり者のヒーローとヒロイン、独特の魅力があります。
お互いにだけ解る相手の魅力って素敵だわぁ〜。
なんだかアマンダ・クイックの『隻眼のガーディアン』の主人公達の魅力に通じたものがありました。
Posted by ブクログ
オカルトな館の主人ヒーローxゴシックストーリーを書くヒロイン
偏屈なヒーローがヒロインにメロメロになっていく様子は、さすがデボラシモンズと言う感じ。
Posted by ブクログ
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内容(「BOOK」データベースより)
プルーデンスがゴシック小説を書き始めたのは、ウルフィンガー館のたたずまいに想像力を刺激されたからだ。断崖絶壁に建つかつての大修道院は、今は訪れる人もない。あの荒れ果てた館の中に入れたら、構想も浮かぶのに…。だが、チャンスはある日突然やってきた。館の持ち主レイヴンスカー伯爵が、この地を訪れたのだ。稲光に照らされる黒い馬車、蹄を鳴らす黒馬、漆黒の髪の男。暗い空の下で、プルーデンスは彼を呆然と見つめた。“悪魔伯爵”だわ。作品の主人公にぴったり。
The Devil Earl by Deborah Simmons