【感想・ネタバレ】期待はずれの花嫁のレビュー

あらすじ

“醜いあひるの子”の私が、美しい姉から夫を奪うですって?

ザラは花嫁として、教会の通路を父とともに歩んでいた。その先で待っているのは、青い目の美しい億万長者、チェイスだ。彼の妻になるのは、美貌に恵まれたザラの姉……のはずだった。なのに、気まぐれでわがままな姉が行方をくらますと、父はおとなしいザラに身代わりになれと命じたのだ。いくら父にとって期待はずれの娘だからって、今度のはひどすぎる。お下がりのウエディングドレスを着て、見知らぬ男性の妻になるなんて。だいたい、新郎が気づかないはずがない。ところが、チェイスは花嫁のすり替えに気づいても無言を貫いた。それどころか、誓いのキスは情熱的すぎる気さえした……。■『罪色のウエディングドレス』の関連作品です。前作のヒロインの兄チェイスと、美しい姉の身代わりとして彼と結婚するはめになったザラは、お互いに異なる思惑を抱えながら、期間限定の奇妙な結婚生活を始めますが……?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

この作品はつい先日、読んだばかりの「罪色のウェディングドレス」の姉妹編だと初めて知りました。なので、人物関係などはよく理解できました。

会社のために兄と妹がそれぞれ意に添わぬ政略結婚をするが、そのどちらもがその結婚で本物の愛を見つけたという話です。
面白かったですが、ただ一つ、とても気になるところがありました。というのも、ヒロインのザラをあまりにも他の人物がないがしろにするというか、人格を無視したふるまいをし、それが目に余りすぎました。
そういう意味では、ヒロインの魅力にハマッてしまうヒーローも最初からザラを騙すつもりで近付いたということになります。
正直言うと、私はザラ以外の人物はあまりにも性格が悪すぎて、好きになれませんでした。逆に、ザラはあまりにも今まで耐えてきた女性なので、何とかして幸せになって欲しいと思わずにはいられませんでした。
最後には、復讐のためにザラを利用したヒーローも心から謝罪し、ザラもそれを受け容れ、二人はめでたく心もしっかりと繋がった夫婦になりました。
読後にふっと浮かんだのは
―どんなことがあっても人を恨まず前向きに堪え忍んでいる人に幸運訪れる。
 何となく因果応報的な言葉でした。

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2015年10月21日

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