あらすじ
心の世界はあるのか。あるとすれば、それは科学的に証明できるのか? 人は何処より来たりて、何処へ去るのか? 人はなぜ生きているうちは見えるのに、死ねば見えなくなるのか? 心の世界のあの世と、物の世界のこの世はつながっているのか? つながっているとすれば、どちらが実像でどちらが虚像なのか? 人の心なくして、この世(宇宙)は存在しないのはなぜか? 祈りは願いを実現するのか?……これらの問題を、量子論を通して考えてゆくと、意外な事実が明らかになってくる。それが、理系的思考に慣れていない人にも読めるよう、平易に表現されており、これらの問題を考えたことがなければないほど、知的な興奮を呼び覚ましてくれる。「人類究極の謎」を量子論から科学的に解き明かす、瞠目の一冊。
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Posted by ブクログ
とてもおもしろい
量子論の歴史から未来に向けて
具体的に実験の意味や工程や
論理が生まれるプロセスを種明かしされている
素粒子に見る量子論による
物心二元論を超える究極の科学で
三千年に及ぶブッダからの宇宙論についての情報や
タオによる大自然の成り立ちについての情報などを
具体的な形として説明する
岸根さんの考えにほぼ納得できるが
宇宙意識を神の心としていることと
人間の意識だけが宇宙意識や
神の心に通じるとしていることには疑問を感じる
形あるもののすべてに意識があるとしながら
何故人間のみが選ばれ特権を得ているのか
神とは人間による創造物でしかなく
むしろ人間間の権利獲得のために
特権を得るための架空の道具でしかないと思う
仏陀もイエスも自然界を解き明かしているだけで
神の存在を持ち出しているとは思えない
宗教組織が搾取のためにつくり出したのが神だあろう
Posted by ブクログ
京大名誉教授だけど、言い回しがくどすぎるのと、根拠がない主張
最後の一文の亡き娘に会いたいという気持ち、の部分が一番の根拠ではないだろうか
・シュレーディンガーの波動関数は、猫の世界にかぎらず人間の世界についても、表の世界である生の世界のこの世と裏の世界である死の世界のあの世が共存していて、重なりあっていて、しかも相補化していることを立証している。
・この世に住む人間にとっては、生死の重なりあった複素数の世界の相補性の世界そのものを見ることは決してできず、生の世界しか体験できない
・この世が存在するかぎり、必ずあの世も存在する
・あの世とこの世はつながっていて、しかもあの世がこの世へ投影されている
・この世とあの世は、その境界領域において互いに干渉し合っている