【感想・ネタバレ】スロウスタート 12巻のレビュー

あらすじ

冠ちゃんがもらったチケットでホテルのプールに集った生徒会メンバー。榎並先生、志温ちゃん、万年さんも誘って水着イベント!そこから季節は冬へ、花名ちゃんは初のバイトに向けて面接の準備。一方で雪の季節を迎えた万年さんの表情に翳りが…?

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とてもスロウであたたかい一歩

とても大好きな作品で毎年楽しみにしているのですが、どう紹介するのがいいのか難しい作品でもあります。
基本コメディチックではあるのですが、登場人物が悩み寄り添い歩んでいくさまに共感して心温まります。
この世の中はとにかく流れが早いですし、フィクションでも展開が目まぐるしいものが多いです。
日常系と銘打っていても、イベントの連続で悪くはないけど気疲れする…なんてこともめずらしくありません。
スロウスタートとはその名の通り展開も時間の流れもとってもスロウです。わたしたちがおいていかれることはありません。止まっているわけじゃなくて「スロウ」なのがミソです。1巻から比べると、ほんの少し(半年ちょいしかたっていませんからね)どの登場人物も前に進んでいるのがわかります。そこに気がついた時にあたたかい気持ちになるのは見事だと思います。
「栄依子ちゃんが泣いたシーン」こそ、この作品の魅力が凝縮されている気がします。
このシーンを筆頭に12巻は特に胸が打たれるエピソードが多かったです。些細なことでトラウマが刺激されたり、距離感に悩む人物たち、思い当たることだらけです。ですが、やっぱり「あたたかく」「ゆっくり」で「やさしい」ところに惹かれているんだと思います。ここまで琴線にふれる作品はそう多くはありません。

アニメを見た方もそうでない方も、ぜひ全巻読んでみてほしいです。
絵がかわいいから、でもいいと思います(実際どのページもおまけもめちゃくちゃかわいいです)。

#泣ける #切ない #感動する

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2024年09月29日

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